しゅー太の奇譚回想記

興味の赴くままに、風のようにふらふらと

台風19号の影響にビビりながら京都を観光 ② (比叡山続き)

こんにちは、しゅー太です。

前回の続き、比叡山延暦寺の東塔エリアから西塔エリアへ向かいます。

 

バスに乗車すること3分ほどで西塔エリアに到着します。

ちなみに、比叡山内のバス停にはそれぞれWi-Fiが設置されているため、待ち時間などで自由に使うことができます。

ただどうせならバス停だけじゃなくて、バスにも設置してほしかった。

地方とか行くとWi-Fiが付いているバス稚内とかそうだった)があるから、観光客が多い地域ほどそういった設備の発展性が遅れているというのはなんだか不思議な感じ。

 

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バス停近くの坂道を下った先。画面右方向に進むと券売所がある。

券は購入済みのため係の方に券を見せて通過する。

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常行堂・法華堂

通称はにない堂。両堂を繋ぐ渡り廊下に肩を入れ、弁慶が担いだという伝説からついた名前のようです。(義経と出会う前、というかそもそも弁慶は延暦寺の僧だった。)

 

にない堂の内部は非公開のため見学できません。またこの日は中で修行中とのことでした。手前の白い看板にその旨が書いてある。

 

「静かにしてね」と書いてあったのでそれに従いつつ渡り廊下の下をくぐり先へと歩を進める。

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階段下る途中にある何か。雰囲気に惹かれる。

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西塔の本堂、転法輪堂。

渡り廊下の先の階段を降りると静かにたたずんでいるのは、転法輪堂。本尊である釈迦如来にちなみ釈迦堂と言われている。

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鐘楼。この角度好き。

東塔ほど派手ではないが、このひっそりとしている感じが実に心地よかった。

広くもないので20分ほどで見終わる。ゆっくり見ても30分くらいじゃないだろうか。

次のバスまで15分ほどあるので、浄土院という所まで向かうことにする。

浄土院は最長の御廟ですね。

ただ道中の足元は若干安定しなかった。さらに基本上りなので、無理していくところでもない。

若干遠いし。

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こんな感じの道

券売所のところから歩いて10分ないくらいで到着。

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浄土院。中は見学不可。

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浄土院正面の道。おそらく東塔エリアにつながっている。

まぁ「正直来るほどか?」と聞かれれば「行かなくてもいい」と答えますが、中々来れないであろう場所かと思いますので、時間があれば寄られてみては?

 

さて次は横川エリアへ向かうかどうか一旦ここで長考。

というのも台風のせいで午後から天気が崩れるらしい。となると、せっかく高いところに上ったのに綺麗な眺望が見れなくなってしまうかもしれない。

「山頂へ向うか」そう考えながら地図を開いていると「峰道」という場所が目についた。どうやらレストランがあり、その中から琵琶湖を一望できるとのこと。

ちょうどお昼時だし、混雑する前に景色も兼ねてお昼を取ることにし、峰道へ寄り道。

 

そして11:39発のバスで出発し、5分ほどで到着。

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綺麗な外観

お手洗いは建物の中ではなく、赤みがかった屋根の下に地下へのスロープがあり、その先になります。

 

入るとすぐ両脇に食券機が置いてあるので、こちらで券を購入し中で店員さんに渡しましょう。

 

元々琵琶湖を見るためにこのレストランを選んだので、窓際に行こうとしたところ、

なんと団体のお客さんがこの後来るとのことで、かなり座れる場所が制限されるとのこと。とはいえ、ここで食べないとお昼を食べる時間はもう取れないので選択肢は他にない。仕方なしに座る場所を探していると、1テーブルだけ窓際が開いている。

窓と柱の間に設置されており、少し利用しづらそうだ。

とは言えこちらは一人なので特に問題はないのでそこに決めて料理を待つ。

待っている間は景色を楽しむ。

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圧巻

もう少し横が入るレンズがあればよかったのにと後悔。

広大な琵琶湖を一望できる。このレストランの特権だろう。

琵琶湖かぁ、眺めるのは2回目だけど、近くまで行ったことはないからいつかは行きたいね。

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そして、選ばれたのはかつ丼でした。

相変わらずおいしそうに撮れない。食べ物系を撮る練習もしようかな・・・。

 

 ちなみに、建物の写真の画面左奥はデッキになっていて、そこからも一応琵琶湖を望めるのだが、

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うん・・・

こんな感じで、手前の木々がかなり邪魔なので大人しくレストランの中から眺めた方が綺麗です。直で見ると思った以上に木が気になります(クソ寒ギャグ)。

 

30分ほどで食べ終えサクッと出発。

自分の旅は基本食べるところに時間を割かないから、見直してみると余裕がなさそうに見える。実際そうなんだけど。

補足すると平日は12:40分ごろのバスがないので、到着して2本後のバスとなると1時間半後になってしまう。流石にそれだけの時間を使えるほどこの場所に見どころもないので、平日にバスを利用する場合は、しっかりルートの線引きはした方がいいです。

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バカでかい大師像に挨拶してオサラバ!

 

ラストは横川。

西塔エリアから3キロほど離れたエリアで、バスでも西塔からは10分ほどかかります。

第3世天台座主の円仁によって開かれ、本堂にあたる横川中堂は遣唐使船をモデルとした舞台造りとなっています。

そう言われると、いつぞやに平城宮で見た再現遣唐使船に似ているようなそうじゃないような感じ。

 

入口はバス停から少しだけ歩きます。とは言え1分。

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ここから下っていく

西塔と同じで券は共通なので券売所の方に見せて通過。

まずは横川中堂を目指すことになるが5~10分ほど歩く。

このエリアは見る場所はそこまで多くないのだが、エリアが広くその中で点在しているため、結構な距離を歩かされる。

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道路脇にはズラリと絵とその説明文が記載された看板が並んでいる。

これは横川のみならず、東塔・西塔でも見ることができる。勿論記載されている内容は異なる。書いてあることも面白いので、ぜひ比叡山に行った際には確認してほしい。

横川中堂に到着。この辺りは山をトレッキングする人達と合流する地点になっているようです。

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やっぱりこういった建物の朱色は似合うな。

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正面

中には小さい観音様が数多く祀られています。(写真ダメだと思ってたから撮ってないんです・・・)

また、本尊として聖観音菩薩が祀られています。

中はさっと見るだけなら10分もかかりません。

 

この後は恵心堂へと向かう。

恵信堂の名前の由来は、天台宗源信、その方の尊称から来ています。

源信はこの恵心堂にてかの有名な、往生要集等を著したとされています。

源信を雑に説明するなら「浄土教の基礎を作り、あらゆる階級の人々に浸透させたやべー奴」って感じですかね。

 

恵心堂へは横川中堂正面の坂をT字路にぶつかるまで上っていきます。

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横川中堂正面の坂を上った場所。奥が横川中堂方面。

画面がそのT字路で、登りきると鐘楼が見えます。(画面は鐘楼を背にしている)

鐘楼が見えたら右に歩くと5分もしないうちに到着です。写真では左手に進みます。

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思ったより小さいが落ち着いた雰囲気が漂う。

お城とかもそうだけど、「昔の人が何かを思いながら居た」というのが具体的にイメージできる場所は「どんな風に過ごしていたのか」を想像しやすくしてくれるからとてもありがたい。追想するのはこういった場所の醍醐味だよね。

あらゆる場所は過去からの地続きとなっている場所だから、どこでもできるはずなんだけど、深く入り込んだりするのにはやっぱり、そう感じさせてくれる場所って大切だと思う。

 

さて、先ほどのT字路まで戻り今度は逆側の道へ。

この先には四季講堂(元三大師堂)がある。

これも有名なおみくじ発祥の地。勿論ここにもおみくじはある。ただし、ここのおみくじはいわゆる運試し的なものではなく、「人生で困った時(人生の岐路に立っている際)助けにしてもらうための助言の一部」となっています。運を見るのではなく、住職の方が実際におみくじを引く人から話を聞いて、住職がおみくじを引くのです。そしてそのおみくじの結果を説明してくれる形になっています。実際「運試しお断り」の旨の貼り紙もされていました。

 

電話予約必須で、一回1000円

 

気軽にするものではないという訴えが聞こえてきますね。本当に困った際にはお世話になりましょう。

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ここと後をにするが元来た道へは戻らず、奥へと歩を進める。

地図的にはぐるっと回って横川中堂近くに出られるらしい。

 

そちらの方に定光院(じょうこういん)なるものがあるとのことなので、想定ルートから少し外れて寄り道。

横川の定光院は天台宗の寺院として扱われているが、本来は(いや本来も何も)日蓮宗の寺院である。なので、延暦寺内であっても管理は日蓮宗が行っている。不思議だね。

 

さてそこまでの道程ではひたすら長い階段を下ることになる。

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長いし階段の幅が広いからリズムが狂わされて想像以上に体力を使う

階段に突入したくらいで、おそらく孫娘さんとおばあさんのご家族と思われるご一行と遭遇。ちょっとだけ立ち話。他にルートはなくこの階段を登って帰ってくるしかないこと。階段が136段らしいことなどなどを教えてもらう。

最後に「おばあさんから(私はもうへとへとになってしまったけど、)お兄さんはまだ若いから大丈夫よ。頑張って。」とエールをもらう。

 

えぇ、そうですとも。ここに限らず、若くて体力がある自覚のあるうちに日本の色んな所を回りたくて機会があれば旅に出てるんです。行かなきゃ意味がない。

 

ご一行に感謝と別れを告げ、階段を下りていく。

途中蜂に追いかけられ、階段をダッシュで駆け抜けてしまったため、あっという間に到着。

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こちらでは御朱印をいただくことができるということなので、来る意味はあるかと思います。僕は御朱印集めやってないので、貰いませんでしたが。スタンプラリーに見えてあんまそういう気持ちでやりたくない。失礼な気がするし。

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日蓮像と。神々しくて思わず一枚

帰りは勿論あの階段を登って帰りましたが、非常に疲れた。

体感的に何故か那智大社近くの大門坂の道より厳しかった気がする。。。

 

そして階段入口まで戻ったので、そのまま元のルートへ戻る。四季講堂までは戻らずぐるっと回る道を通り横川中堂へと向かう。

以下道中の様子。

 

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元三大師御廟

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雷かはたまた台風か。途中で手折られた木があちこちで散見された。

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横川中堂の裏へと出てきた。

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元三大師堂近くの道から帰ってくるとここで合流できる模様。

一通り楽しんだので下山しようかと思ったが、せっかくだし山頂までバスで行ってみることに。時間もあったしね。

 

13:30に横川バス停を出発。20分ほどで山頂へ。

比叡山頂には、展望台と比叡ロープウェイの山頂駅、それからガーデンミュージアム比叡という庭園美術館と名を打つ施設が存在します。

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入場は別料金

興味はなかったのでスルー。とりあえず景色の見られる場所へ。

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微妙以外の何物でもない。これは峰道に寄って良かったな。

 

というわけで、完全にすることがなくなってしまったので、京都行のバスを待つ。

14:05にバスが来たのでそれに乗り下山。

一度は来てみたかった比叡山。漸く来れたのでこれだけで今回京都に来た意味はあった。

 

さて、バスに乗りながらこの後したいことを探す。結果としては明日の予定を前倒す方向に決めたので、「三条京阪」バス停で降りる。

台風のせいで明日どうなるかわかったもんじゃないから、できるうちにしておきたかった。

 

そして歩いて祇園方面へ。ひとまず甘いものが欲しいかな。

 

続きは③。

 

思ったより記事長くなりそうで困惑している。