こんにちは、しゅー太です。
前回は勝山の平泉寺白山神社にお参りしたところまで書きました。
ちなみに前回ほどの情報量はないです。
あんなの毎回は無理に決まってるだろ。
[1日目:2018年7月28日(土) PM15:12]
勝山駅からえちぜん鉄道を使って、いったん福井駅まで戻ってきました。
本来ならこの日はこれで行程終了でしたが、
・時間もまだある
・えちぜん鉄道のフリーパスがもったいない(貧乏性)
という理由から、明日の予定だった東尋坊へ行くことにしました。
ここで行けば明日以降の行程が短縮でき、やれることも増えるので、
迷わずゴー。
そして、出発前に決めたチャートは初日に崩壊。 いつものことですね。
ちなみに、
と別の路線となるので、福井駅での乗り換えが必要になります。
福井駅からしばらくは街並みが続きますが、途中からは上記のような何もない、
一直線な線路に代わります。まぁ、街並みがあっても一直線だったんだけど。
三国港駅は終点になるのでそこそこ時間がかかります。
福井駅を15:39に出発し、50分ほどかけて三国港駅に到着。
駅前にはバス停があり、このバスに乗れば東尋坊まで10分ほどで到着します。
しかし、自分が到着したのは16:28で、次のバスが17:16と
1時間も開いてしまうことに。。。
なので、今回は歩いて東尋坊へ行く選択をしました。
バス待ってる間に到着できるわ。バスの時刻表は下記から。
こんな感じで30分ほどの距離で、17時前後かつ日が暮れる前に
到着できそうなので、余裕で明るいうちに東尋坊を拝めそうです。
せっかく行ったのに暗くなってる可能性を考慮してないのさてはバカだな?
日本海側の海ってどこか太平洋側と違う感じがするんですけど、自分だけですかね?
道はたまに歩道が掻き消えるので、歩く際は気を付けてください。
30分ほどかけ東尋坊へ到着する。
東尋坊は、越前加賀海岸国定公園の特別保護地区に指定されている崖で、波によって浸食された断崖が約1kmに渡って続きます。東尋坊の岩石は輝石安山岩の柱状節理という珍しいものとなっています。
節理とは、wiki曰く「岩体に発達した規則性のある割れ目のうち、両側にずれの見られないものをいう。」とのことです。「両側にずれの見られるもの」は断層になるとのことなので、断層じゃないものとでも捉えればいいんじゃないですかね(適当)。
『規則性のある割れ目』というのは、長方形や台形などの形にひび割れている状態を指します。地質の場合、マグマが冷え固まる時や地殻変動の際に生じます。
節理については下記のサイトで分かりやすくまとめられていますので、詳しいことは下記を参考にしてください。
では柱状節理とはどういうものかというと、マグマが冷えて固まると体積が縮まる訳ですが、その際、冷却面に対し垂直に節理(亀裂)が入ったものを指します(ざっくり)。縦に亀裂が入るから柱状になるということですね。マグマが冷え固まった地帯に行くとなんだか形の整った石で敷き詰められたかのような地面を見ることもありますが、それは柱状節理の上部だったりします。柱状節理の場合、六角柱のものが多いですが、五・四角柱状のものもあります。
ここまでを踏まえて大雑把に成り立ちを説明すると、東尋坊は約1300万年前に地表近くまでマグマが上昇し、冷却。その際に六角柱や五角柱の岩石となりました。その後地殻変動によって地表へ隆起し、波などによって浸食され今の姿へと形を変えました。
Q.東尋坊の説明するなら節理がどうとかは置いといて上の三行だけでよかったのでは?
A.うるせえ、俺が解説したかったんだよ(教えてあげる君)
それにしたって「教えてあげる君」のネタって十分古いよね。
またここまで大規模な輝石安山岩の柱状節理は世界に三か所しか発見されておらず、地質学的にも大変貴重な場所なります。
※残りの2か所は朝鮮半島の「金剛山」及びスカンジナビアの「ノルウェー西海岸」
さて東尋坊の名前の由来ですが、前回の記事で出てきた平泉寺白山神社の僧である東尋坊からつけられたと言われています。→下記前回記事リンク
『平泉寺に数千の僧侶がいたころ、東尋坊と言う僧がいました。
数千もいると近隣の民に対し悪事を働く僧もおり、そのリーダー的存在になっていたと言われいる層が東尋坊でした。自慢の怪力によって暴れ、他の僧らも困り果てていた。
また、東尋坊はあや姫という美しいお姫様に心奪われており、恋のライバルに真柄覚念(まがらかくねん)という僧がおり両者は犬猿の仲でした。
1182年4月5日、平泉寺の僧らは東尋坊を誘って海辺見物へ向かい、高い岸壁から海を見下ろせる場所に陣取ると酒盛りを始めました。そして、酔いが回り東尋坊が眠った隙に他の僧から合図を出し、この会に同席していた真柄覚念は崖の上から東尋坊を突き落としました。詰まる所、この海辺見物の真の目的とは、皆で結託し東尋坊を海の藻屑とすることにあったという訳です。しかし、その後49日、海は荒れに荒れてしまったといいます。』
このことからこの地は東尋坊と呼ばれることになったと伝えられています。
まぁ、手が付けられないっていうんだから、搦め手使うのは普通だよね。
さて、公園入口から実際の東尋坊まで進んでいきましょう。
道中遠くからでも見えた建造物は東尋坊タワー。入口から歩いて5分位。
上るのに必要な料金は500円。登っても東尋坊が見えるわけではないので、登る必要はそこまで感じません。観光地によくあるご当地タワーの一つ。
絶景を見ながらゆっくり過ごせる場所です。多分東尋坊一オシャレな場所。
時間があればゆっくりしたかった。「COFFEE」ではなく「CAFE」なのは良心か。
そして、お待ちかねの東尋坊。
近くまで寄れるというか、見た通り柵がないのでがっつり寄れます。
落ちないように細心の注意を払いましょう。海沿いで遮蔽物ものないので、強風が吹きつけています。何があるかわからないので油断してはいけません。
勿論髪はボサボサになりますよ。ええ。
結構先の方まで行くことができるので、スリルを味わうこともできます。
ただ東尋坊はその性質上、自殺の名所として有名な場所でもあります。
とは言え近年は減少傾向にあるそうです。
理由はなんとポケモンGO。深夜まで徘徊する人が増えたため、「誰にも見られず」という条件が満たせなくなったたためらしいです。社会貢献度が高すぎる。
こんな感じで感動したり、写真を撮ったり、ぶらぶらしてから帰路に着く。
東尋坊は米澤穂信の小説「ボトルネック」において、物語の結末を決める重要なポイントとなった地ですので、実際に訪れることができて、個人的にとても嬉しかったです。
面白いし、おススメだからみんな読んで(ダイマ)。
さて帰りはバスで駅まで向かいます。今日したいことがあと一つあるので、短縮できるところは短縮しましょう。
18:30頃に福井駅へ戻り、ここからはまた少し徒歩の時間。
夕ご飯を食べに行きます。
道中横切った福井県庁です。福井城跡を活用して県庁舎を建てたためお堀に守られる形となった福井県庁。面白いですね。個人的にこういうのは好きです。場所の有効利用と県のアピールにもなって一石二鳥。
そうしてついでに観光をしながら辿り着いたのがこちら。
ヨーロッパ軒総本店さんです。
福井の名物と言ったら「ソースカツ丼」ですね。
薄い衣をまとったカツにソースをかけた一品。
せっかく福井に行くなら食べたいと思っていたので、今回訪れました。
着いたのは18:50くらいでしたが、そこそこの列が既に形成されていました。
ここまで来たら並ぶ以外の選択肢はないので、最後尾へ。
携帯を弄りながら待つこと20分、ようやく店内へ入れました。
店内はこじんまりとしている感じ。みんな想像できる定食屋だね。
そして迷わずソースカツ丼のセットを注文。
さらに待つこと10分・・・。
やっっっっっっっっっっっっとありつけます。
おなかも減って我慢も限界。さっそくいただきましょう。
さてお味の方はいかほどか。
空腹も合わさって最強ですね。
サクサクのカツに酸味の混ざる甘いタレ。
旨くないわけがない。タレのおかげかご飯も進む。
わずか10分ほどで完食。美味でした。
ただ、上記の味の通りなので、
ガツンとした濃厚なお味をお求めの方には少し合わないかもしれません。
食レポは苦手なのでこれでおしまい。
ヨーロッパ軒さんは福井県の中に店舗がいくつか存在するので観光の際に最寄のお店を選ばれるとよいかと思います。
そう考えると静岡の「さわやか」に近いのかも?
あそこの店員さんの対応すごくいいよね。大変だろうけど、また行きたくなっちゃう。
さてソースカツ丼も食べ満足したので、これで今日の活動は終わり。
駅近のホテルにチェックイン。
さてこの日泊ったホテル、控えめに言って最強でした。
少し外観は古びてましたが、
①1泊5500円
②テレビでYouTubeが見れる
③コンセントがめちゃくちゃ多い(ここ大事)
④部屋ごとにWi-Fiが敷かれている(ここも大事)
⑤駅から徒歩一分
と、ビジホによく宿泊する人なら拍手喝采で迎えられること間違いなしなホテルでした。
5500円でこれなら十分リターンあります。もっと全国に広まれ。
そんな感じでホテルに満足しつつ就寝。
翌日は一乗谷へ向かいます。
次回はそこから。