しゅー太の奇譚回想記

興味の赴くままに、風のようにふらふらと

鉄道日本一周-<九州編>① 鹿児島(知覧・桜島)

こんにちは、しゅー太です。

 

緊急事態宣言下だろうが普通に仕事もしてるし、やることなんも変わらない。

飲食店等に時間の関係で行きにくくなったのが、マイナスですかね。

特に映画館。

レイトショー好きだったから、営業時間短縮が一番自分に効いてる・・・。

仕事帰りの楽しみでもあったので、これがある種日常の象徴とも言えるかもしれないです。

なので、やっぱりいつもとは違う「いつも」になったんだなと最近は感じます。

とりあえず三月の新エヴァを楽しみに生きます。

ちゃんと終わるといいなぁ。

 

まぁいつもと違うのなら、せっかくだし楽しかった非日常を感じよう。

と言うことで今回から九州一周編をまとめていこうと思います。

ここはいつもの自己満足。

 

時期は2018年の3月。

大学を卒業する頃で、社会人になる直前ということもあり、「今後の人生でここまで余裕ができることはまぁそんなないだろう」と思い、最後にと贅沢に8泊9日での一周行程になりました。(終わった後、屋久島行ったり京都に一週間弱居たりもしましたけど。)

 

今回お世話になるのは、勿論青春18きっぷ

いつもの。もはや恒例。これなしでは生きていけない。

今回はだいたい10日分必要なので、2枚購入。

これで怖いものはない。

あと、この旅からせっかくだし写真をもっとたくさん撮ろうと思い立ちコンデジを購入。でかい旅の前にちょっとした出費になってしまった。

秋にはミラーレスを購入したのでこの旅以降一回も使っていません。

 

では振り返っていきますか。

書いてて思い出したけど、正確に一周はしてなかったね。

マジか。

 

[1日目:2018年3月6日(火)]

九州を一周するにはまず当たり前ですが、九州に降り立たなくてはいけません。

そして、そもそもこれは日本一周の一環でもあります。

となると、鉄道で関門海峡を越えて九州入りするのがセオリーかなと思いましたが、

今回は飛行機をしようすることにしました。

理由は簡単。

時間もかかるし、金もかかる。

この時は「鉄道一周をする場合、新幹線は使用しない」という縛りを設けていた(別に使ってはダメな訳ではなく、「新幹線で通過した場所は攻略扱いにしない。別途走破する。」という考えを持っていた。ただこの時「後で走りなおす」という考えが何故か頭の中に浮かばなかった。多分一度在来線で通った場所じゃなければ使いたくない、とか思ってたんだと思う。)ので、鉄道はなし。仮に新幹線を使ったとしても、費用もばりかかる。

少しでもケチりたかった貧乏性のおかげもあり、速攻で没案と相成りました。

合理的な理由もあって、一周ルートを構築していたときに福岡辺りからスタートすると右・左回り関係なく、行きたかった場所を巡ると微妙に列車の時間等がかみ合わず、効率の悪い動き方になることがわかりました。

ならばいっそのこと他の場所からスタートした方がいいのでは?となり、

飛行機鹿児島空港を目指すことに落ち着きました。

屋久島行く際にも利用するので、下見もしたかったんだよ(言い訳)。

 

LCCを利用しましたが、当時の料金が往復で2万円。

安すぎる。移動するだけなら本当に便利。とは言え何かあった際のフォローが薄いから、不安な人は普通に大手を利用することを進めます。

(この旅自体にかなりお金がかかることがわかってたから、始まる前の費用はなるべく抑えたくて今回は使用しました。)

手段で言うなら、かの有名な高速バス「はかた号」も試してみてはいかがでしょうか。

乗車時間は14時間で、今はかなり快適に向かえるらしいですよ。

深夜バスには乗るなって家訓にも書いてあるので、僕は絶対乗りません(鋼の意思)。

 

さて、というわけで自宅を出発し横浜駅へ向かい京浜急行羽田空港まで向かいます。

羽田空港自体利用するのは多分高校の修学旅行で沖縄へ行った時以来。

いつかじっくり空港の中を散策したいですね。

んで、LCC(今回はスカイマーク)の搭乗口へ向かうが、くっそ遠い

格安だし仕方ない。でも時期によってはLCCでも普通に値が張るよね。なんで?

7:55発の鹿児島行きに搭乗し、無事出発。

鹿児島ではまず知覧へと向かいます。指宿も目指そうかと思ったのですが、まぁ一人でしたいことがあまり思いつかず行くだけになりそうだったので、スルーします。

最南端の駅があるので価値がないわけではないですが、それは、まぁ次回と言うことで。

 

で無事到着したんですが、この日なんと霧島山新燃岳)が噴火

えらいタイミングでこっちに来てしまった。

 到着前くらいからちっちゃい噴火をしていたらしく、14時ごろから16時ごろまでの間に4回爆発的な噴火をしたようでした。

鹿児島からの熱烈(物理)な歓迎に身を震わせる。

幸いこの旅を通して影響等は全くでなかったのでよかったですが、桜島を含め常日頃から噴火と共に生活している人たちには尊敬をしています。

 

自然(災害になるかは別の話だけど)と共に生きるということであれば海沿いで暮らす人たちや、日本に住むだけで地震とは切っても切れなくなるから、そういう脅威は改めてそれぞれの生活の一部として当たり前に組み込まれているんだなぁと思いました。(作文)

f:id:resyuta:20210207182856j:plain

このハイカラな建物は鹿児島中央駅

鹿児島空港から主要な場所に移動する場合は、(リムジン)バスを利用します。

初見の時は「え?これ?団体客用とか別用途だったりするやつじゃないの?」と思うこともありますが大丈夫。

案内に従って乗り場の待機列に並んでおきましょう。

ただし、乗車前に切符を購入しておく必要があるので、それは忘れないようにしておきましょう。

最悪後払いでも対応してもらえるとは思いますが。

 

鹿児島空港からバスで向かうのは鹿児島中央駅

ここが、鹿児島の中心地になります。

間違っても鹿児島駅には乗り継がないようにしましょう。

桜木町行きたいのに神奈川県で言う「神奈川駅」に行くようなものです(偏見)。

駅の規模的には鹿児島の方がマシ。

 

 鹿児島空港から鹿児島中央駅までは3,40分くらい。

料金は現在大人一人1300円です。

リムジンバスだし仕方ないね。

 

鹿児島中央駅は写真からもわかる通りかなり大きい駅です。

ここは在来線である指宿枕崎線鹿児島本線の2線の他に九州新幹線が乗り入れています。新大阪駅から来ようと思えば鹿児島まで一本で向かうことができます。

在来線で鹿児島へ向かうのはお勧めしません(当たり前)(理由がない)(この後一周して戻ってくる)。

 

観覧車の方はアミュプラザ鹿児島というJR九州が運営する駅ビルです。

そもそも各地のJRは国鉄での再三にわたる赤字再建計画が失敗に終わったことで、民営化し分離するに至りました。

その際ドル箱路線を持たない地方JR3社であるJR北海道、四国、九州については債務を負わせず、JR東日本、関西、東海が引き継ぐことになった。

(新幹線を東海に取られた東日本が東海にキレてるの好き)

 

国鉄時代からの問題でJR九州は分離化した段階で、収入に対して人件費が半数以上を占めていました。そのための解決策(とまでは言えないですが)として様々な事業に手を出していて、その中の一つに不動産事業がありました。

不動産事業の利点の一つが不景気の中でも利益を出しやすいという所です。

安く土地を買って、そこに駅を設置し、価値を上げたうえで住宅開発などを実施する手段が取れます。賢い。

必然的にお金が落ちてきやすくなりますね。

もう一つが、駅ビル事業です。

こちらは都市圏の駅やターミナル駅を中心として開発しています。

また、駅ビルのテナントの一部には、先に上げたJR九州が手を出していた事業を入れ、鉄道事業もろとも盛り上げようとしました。

JR九州ではこの事業展開が功を奏し、かなりの利益を出すことに成功、今では鉄道事業の赤字を補填できるまでになりました。

駅ビルはJR九州を象徴するものと言っても過言ではないですね。

(勿論駅ビルは九州だけが行っているものではありませんが。)

 

移動手段から直結して遊ぶ場所まで提供できたのが強いよねって話。

 

さて、話を戻して。

そんな鹿児島中央駅からまず初めに向かうのは知覧です。

列車でもまぁいけないことはないですが、最寄り駅まで4,50分移動、その後バスで30分くらいかかります。乗り換え面倒。

そんなわけで鹿児島中央駅から目的地までバスが出ているので、普通にバスを利用します。18きっぷで途中までの料金をカバーできない分値段はかかるけど正直最終的にかかった額から見たら誤差。ちなみにこの日は一分たりとも列車を使いません。

初日は鹿児島から出ないし、遠出は知覧だけなので。

 

知覧の何処へ向かうかと言うと「知覧特攻平和会館」を訪れます。

www.chiran-tokkou.jp

知覧特攻平和会館までのアクセスはこちら。

バス停名は書いてありますが「特攻観音入口」という所です。

移動時間は1時間20分くらいです。

うーん長い。

料金は現時点で940円。

www.city.minamikyushu.lg.jp

 

知覧特攻平和会館第二次世界大戦の末期、沖縄戦において自爆特攻をした兵士たちの遺品などをフロアいっぱいに展示しています。

f:id:resyuta:20210221235722j:plain

知覧特攻平和会館のしょーめん

中の展示で一番多くて、心に重く響いたのはこれから特攻する兵士から遺族への手紙(遺書)でした。

古い字体のものもありすべては読めなかったのですが、やはり考えさせらるものがありました。どうして若い人がわざわざ命を散らさなくてはいけなかったのか。

読みながら涙を流している人もいました。

館内の空気は自然と重めなので、静かに見ることができます。

また移動ルートの最後には、引き上げられた実際の零戦を見ることができます。

f:id:resyuta:20210222003525j:plain

実物見たのは初めてかも

 もっと中の写真を撮ろうかと思ったのですが、館内の空気感と展示物も展示物なので流石にやめました。鹿児島を訪れた際は是非お立ち寄り下さい。

 

普通に省いたけど、第二次世界大戦末期に起こった沖縄戦の説明っている・・・?

いらないよね?

 

一応簡単に。

1945年の3月末から6月末ごろにかけて続いた戦いで、知っての通り多くの犠牲者を出しました。この戦い自体はその後に想定されていた本土決戦までの時間稼ぎを目的とされ、所謂捨て石の扱いを受けていました。

連合国側、まぁこの場合はアメリカ軍ですが、アメリカ軍が沖縄を攻めた理由としては本土進攻の前に補給基地を置きたかったというのがあります。

 

ハワイとか遠すぎるからね。

 

本土決戦までの時間稼ぎの他に一部では「とりあえず相手に大損害を与えてなるべく有利な条件で講和を結ぼう」派もいたようですが、結局沖縄戦で敗北を喫ししたため泡と消えました。

残念だったね。

 

沖縄戦が敗北濃厚になったため、沖縄戦が集結する手前くらいで「ソ連に間に入ってもらって終戦のための講和を結ぼう」という動きもありましたが、ソ連は同年2月にヤルタ協定(※)を結んでいたため実現することはありませんでした。

ヤルタ協定:日本が敗北したあと、土地とかの戦利品をどう分配するかを中・英・ソで取り決めたもの。ちなみにこの時ソ連日ソ中立条約を結んでいて日本と戦争してなかったが、連合国側から条約を破棄して参戦を要求され応じた。

そもそも中立条約はドイツとバチバチやってる最中に後ろから日本に刺されたくなかったから結んだというのもあったから、ドイツが消えた今結び続けるメリットはないし、仕方ないね。

 

雑な説明終わり。

 

滞在時間は大体1時間半くらいでした。

知覧特攻平和会館の前には何機か実際の航空機が屋外展示されてもいます。

ここを出たのが14時過ぎでいったん鹿児島中央駅へ戻りますが、普通に15時過ぎるので何かするには微妙。

結構迷いましたが、もう一か所行くことに。

元々今日行くことを想定はしていたので、予定通りと言えば予定通り。

 

鹿児島中央駅に戻ってきたのは15半過ぎ。

ここから市電を乗り継いで水族館口という駅を目指す。

駅名の通りこの近くには「いおワールドかごしま水族館」があります。

ioworld.jp

面白そうですが、今回の目的地はここではありません。

この水族館のお隣、ここに鹿児島港桜島フェリーターミナルがあります。

はい、名前からわかる通り桜島へ向かいます!

桜島フェリーについて↓

www.city.kagoshima.lg.jp

ここの乗車券販売所では桜島周遊バス「サクラジマアイランドビュー」の一日乗車券を購入することができます。値段は500円。

www.sakurajima.gr.jp

ただ、これで鹿児島を一周することはできないので注意

またこのフリーパスを購入することで、フェリー乗車賃が2割引きされます。

まぁフェリーの負担を軽減させたいなら市内のバス、市電、フェリーの共通券しかも乗り放題である「CUTE」の方が断然お得だと思います。どうせここ来るまで市電使うだろうし。

僕は情弱なので知りませんでした。(半ギレ)

www.kagoshima-yokanavi.jp

ちなみに僕がサクラジマアイランドビューの一日乗車券を買おうとした際、売り場のおっちゃんにめっちゃ怪訝な顔をされた上、本当に買うのか確認されました(小声)。

鹿児島港から出発して桜島港に着くの16時半くらいだし、その後あるバス一本だけだし仕方ないね。

f:id:resyuta:20210227151557j:plain

鹿児島港から

フェリーの料金書いてなかった。

200円です。安いね。つまり桜島近いね。ここから2割引きで160円でした。

f:id:resyuta:20210227151813j:plain

見てわかる活火山見るのは初めてだったから興奮した。

先に上げた桜島アイランドビューは観光スポットに着くと一定時間停車してくれるので、時間制限はありますが、そのまま下車して少しぶらつくことができます。

 

桜島についてさっそく乗車。

以下ダイジェスト。

f:id:resyuta:20210227152042j:plain

f:id:resyuta:20210227152213j:plain

桜島ねこかわよ

f:id:resyuta:20210227152245j:plain

長渕剛が2004年にオールナイトライブを行った会場の跡地。
そろそろ2004年が20年前ってマジ?

f:id:resyuta:20210227152438j:plain

このバスでこれるメイン観光地

この後なんかして自分も写せないか悪戦苦闘してたところ見かねたのか他の観光客に声を掛けられ写真を撮ってもらえました。うれしい(情けない)。

 

アイランドビューで行ける桜島の観光地はこのくらいですが、他にも火山の噴火の影響で3メートルもあった鳥居が火山灰や軽石などで埋まった黒神埋没鳥居有村溶岩展望所など見どころは沢山あります。

時間がない中で行ったから仕方なかったけど、やっぱり行けなかったのは心残りかな。

 

桜島を撤退して鹿児島港に戻ってきたのは18時ごろ。

この後は夕食にして、カプセルホテルにインして終了。

 

さてどこにしようか特に決めてなかったのでラーメンでいいかと考えていたのですが、「せっかく鹿児島いるんだし白熊も食いてぇよなぁ」と思い立ち、天文館に移動。

天文館むじゃきに入店。

mujyaki.co.jp

入ったのは2階の洋食店

白熊を食べることばかりに頭が行って、メインの夕飯を何にするか考える必要があったのですが、黒豚わっぜえか丼のセットにすることに。

黒豚わっぜえか丼とは、鹿児島の特産品である黒豚を使ったご当地グルメです。

わっぜえか」とは鹿児島弁で「(もの)すごい」と言う意味らしい。この丼の名前わっぜぇか直球。

セットでミニ(重要)白熊が付くらしいのでこれにしました。

f:id:resyuta:20210227153518j:plain

シンプルな作り

食レポはしません。得意ではないし、見たまんま想像できる味です。

さてお待ちかねの白熊が運ばれてきましたよ~。楽しみだなあ~。

f:id:resyuta:20210227155320j:plain

???????

は?

ちょっとスプーンの大きさおかしくないですか?

この大きさをミニと言う勇気。

ミニサイズ(哲学)。

これカレー食べる時に使うスプーンですよね??

僕が想像してたのはファミレスとかで付いてくるもうちょっとちゃっちい、というかペロッといける食後のデザートだったんですけど、店員さん持ってくるもの間違えてますよ????

 

自分の常識は疑うべき。

いい教訓を鹿児島で得ました。

味はそりゃもうめちゃんこに旨かったです。

今度は”レギュラーサイズ”の白熊を食べに訪れたいです。

 

体が冷えるくらいには量のあった白熊を平らげご馳走様でした。

その後は明日に備えてカプセルホテルに予定通りチェックイン。

まだ始まったばかりだし、体力管理は大事。

まぁ失敗するんですけど(先手)。

 

といったところで今回は終わり。

次回は大分に向かう所から。

 

ちなみに今回泊まったホテルは、AVを有料で視聴させる仕組みのくせにカプセルに備え付けてあるテレビにつながるイヤホンジャックがないオカズをみんなで分け合う鬼畜社会主義仕様でした。

いい子のみんなはもしAVを視聴したくなっても焦らず、まず周辺機器の確認をしようね。

 

ちなみに俺は見ようとなんてしてないよ。

朝ニュースを確認しようとしたときにジャックがないことに気づいただけだよ。

ホントダヨ。