しゅー太の奇譚回想記

興味の赴くままに、風のようにふらふらと

鉄道日本一周-<九州編>⑦福岡(宮地嶽神社・宗像大社):part1

こんにちは、しゅー太です。
4か月振りでございます。

令和は相変わらず気温の落差が激しいね。
夏と冬しかなくなってきたのはまだわかるけど、普通に「秋入ったなぁ」と思わせといて30℃超すのはさすがに体ぶっ壊れるわ。

9月には2年ぶりになる京都へ行ってきました。
「暇だし今から京都へ出るか」と思い立ち土曜の昼間にでかけた2日間のやっつけ旅で、三千院行って抹茶パフェ食べてきました。

見た目以上にボリュームもあった

周り女子大生っぽいの集団しかいなかった。

今まで抹茶パフェ巡りを1年以上続けてきたからか、こういう"女の子が集まりやすい"とか"デートスポットな"お店に通いすぎて何も感じなくなるメンタルを手に入れました。
できれば女の子と通うことで手に入れる正常ルートでの強化をしたかった。
楽しかったです。
10月は東北巡りをする予定です。何をするかはまだ決めてないけど。

近況報告はこんなところかな。
じゃあ、続きから。

ちなみに友達にこのブログのこと話したら、
「終活してんの?」
と言われました。
そんな風に見えるか、見えるな。

[6日目:2018年3月11日(日)]

都合3日ほど滞在した長崎を後にし、福岡入りしたのが前日。
そして、朝5時には古賀のネカフェを発つ。
気合入ってんね。

 

まずは古賀駅を出発し、2つお隣の福間駅まで移動する。
時間にしてわずか5分の距離。
これならもうちょっとゆっくりできたかもしれないけど、
バスの時間とか効率的に時間を使いたい関係上、6時19分の列車に乗車します。
6時24分に予定通り到着し、バスまで20分くらい待機。

 

さて、この福間駅からどこへ行くのかというと、
こちら、

宮地嶽神社

www.miyajidake.or.jp

になります。

 

名前だけ聞いてもピンとこないかもしてませんが、
光の道』という言葉であれば聞いたことがあるかも。

かつて2016年にジャニーズグループの嵐を起用した日本航空のCMをきっかけに一躍有名になりました。(下の動画を参考。公式じゃないから消されたらごめんね。)

www.youtube.com

宮地嶽神社には海まで真っすぐに続く参道がありますが、
『光の道』はこの宮地嶽神社・参道、そして夕日が一直線上に並んだ時に現れる景色になります。

この『光の道』は、年に2月下旬10月下旬の2季見ることができ、その時期は「夕陽の祭り」と呼ばれるイベントが開催されます。
この期間中は、宮地嶽神社の参道階段が観覧席に代わり、そこから沈む夕日と夕日に照らされ現れる『光の道』を見ることができます。(先着順の整理券を当日配布のようです。)

 

残念ながら訪れたのは、3月の中旬に差し掛かるかどうかの時期。
参道に夕日が差す姿は拝めるか怪しい感じ。
3月頭ごろまでは見ることができるみたいだけど、11日って微妙だよね。
そもそも来てるの夕方じゃないし。

今回は単純に「九州来てるし、行けるところは行っておこうぜ!」的なノリで行く場所を選んでる(現在進行形)ので、『完璧なタイミングでの観光』は可能なら狙っていくけど、あんまり気にしてない。

というか、天候とかあるしこればっかりはもう気にしてもしょうがない。
軍艦島の時みたいにね。
公共交通機関の中でも主に列車使ってる関係上、遅延とかも起こりうる(今までの旅でも起こったことある)し、言うなれば『観光ポイントの実績解除』が優先。

なので、まずはどんな時だろうが行ける時に行く、を目標としています。

 

そんなに望んだ景色が見たいのなら、また行けばいいんだよ。
次行くときの楽しみになるし、日本国内なんて結局所詮近場なんよ。
行こうと思ったらいつでも行ける。気持ちの問題。お金の問題はあるけれど。

という感じで、朝一で宮地嶽神社に向かいます。

福間駅から宮地嶽神社まではバスで5分。
時間があれば歩いても大丈夫な距離ですね。

・・・こいつ20分待ってるけど、なんで歩かなかったんだ??

なんでバス待ちにしたのかは当時の俺しか知りません。
朝ごはん食べる時間にしたかったのかな?

 

ちなみにバスは西鉄バスさんです。
下記ホームページのリンク。
ご利用の際はこちらでお調べお調べ。

www.nishitetsu.jp

宮地嶽神社前バス停で降りたら目の前に神社があるわけではなく、2~3分ほど歩く。

鳥居をくぐってちょっとした階段を登っていく。

朝早いので神社に関係ある人の姿は見えなかったです。
御朱印をいただいたりお守りとかを授与できるところも閉まってたので、
ほしかったらもう少し遅めに来るべきですね。
そもそも普通こんな時間に観光客とかほとんどこねーよなー。

うまいこと朝日が入らないかなー、と努力していた図。

ちなみに今回「『光の道』っていうのがあるのか」程度にしか下調べとかほとんどしてこなかった結果いろいろ見所を見落としてしまっていました。
ちゃんと調べるの、大事。

画面から右手に進んでいくとでかい太鼓とでかい銅製の鈴(450㎏)が配されているお堂があります。ホームページで見られるから、気になる人はそっちをどうぞ

きれいだねぇ

寺社は日の光が差している時がやっぱり無難だけど心惹かれるんだよな。

間近で見ると写真で見るよりも迫力がある。

出雲大社の注連縄も大きかったですが、こちらもかなり大きい注連縄。
作るの大変そうだなぁという語彙力に乏しい感想しか出てこないのが残念なところ。

この裏手側に「奥之宮八社」があり、七福神とかお稲荷様とかが祭られています。
その中でも調べていて面白かったのは「濡髪大明神」という神様。

詳しい記録は残っていないようなのですが、
大本は京都にある浄土宗の総本山、知恩院にある伝説です。
まず、1633年に知恩院が火災によって焼失してしまいました。
そこから8年の歳月をかけて再興され、その際に御影堂という建物が同時に建設されます。

ある時、知恩院の32代目住職である霊巌上人の枕元に濡れ姿でシクシクと泣く童子(少年)が現れました。
童子は古くから御影堂が建っている場所を住処としている白狐でしたが、御影堂が建てられたことで住処をなくしたとのことでした。
哀れに思った霊巌上人は、白狐のために新しい寝ぐらを作ってあげました。

後日再び霊巌上人の枕元に現れた白狐は寝ぐらを作ってくれたお礼に知恩院を火災から守ることを約束し、その証として傘を御影堂の軒下に置いていった。

と言われています。

 

この伝承、知恩院のホームページから引っ張ってきたのですが、検索ワードで引っかかった個人ブログを見てみると、
「霊巌上人が説法をしていた雨の日に傘も持たずにずぶ濡れになった童子が外に佇んでおり、話を聞いてみると『御影堂のある場所を住処にしていた白狐で、住処を奪われた仕返しにやってきたが説法を聞いて自分の愚かさに気が付いた。』と涙ながらに話した。その後、霊巌上人は傘を貸し、住処を失った白狐のために祠(住処)を建てた。」
といった記述が見られました。

なんで乖離するんだ・・・?
現地に行ったりすれば、伝承が書かれた看板でも建てられているのだろうか。。。

なんでなんでしょう・・・?私、気になります!

ともかく。

「白狐が少年に化けて濡れ姿で霊巌上人の所に現れて、霊巌上人は寝ぐらを作ってあげた」というのが大筋のストーリーになるみたいですね。

濡髪大明神という名称も、この童子の濡れた髪が由来になっていますが、
絶対当時話広めた奴の性癖混じってんだろ。(個人の感想です)

はい。次の写真。

桜の咲く季節でぇーございます。

背景ぼかせるからやっぱりまだカメラは手放せないかな。

朝なので"光差す道"となれない。

こちらが参道。
朝だし時期的にも絶妙にずれているので、当たり前ですが拝めませんでした。
でもこう、海まで真っすぐ伸びる道っていうのは気持ちがいい。
これだけでも見に来た甲斐がありました。
少し違うけどいつかは山口県角島大橋も見に行きたいね。
訪問手段がレンタカーに限られるけど、一人だと割高なんよな。

後は写真撮りながらだらだらと境内をちょっと散策して終わり。
次はちゃんと『光の道』を見に来たいね。

倍率エグそうだから遠征したいなってなったと時に平気かどうかはわからんけど・・・。
2021年には特別観覧席を電話予約(のみ)で受け付けていたらしいから、ワンチャンはありそう。
いつ行けるかわからんが。
他に行きたいところが多すぎるから一度行ってるところの優先度がね。
出雲だって一度しか行ってない・・・。
ま、何かのついでで寄れることもあるだろうし、気長に待ちましょ。

この後はまた駅に戻って、このまま次の目的地に進みます。

次の最寄り駅はちょっと進んで東郷駅
そこからまたバスを利用していきます。

東郷駅までは5分ほどとこれまた短い距離。
時間のロスなく観光地を巡っているとRTAやってる気分になるし、そういう「旅の効率化」みたいなのは好きな部類だから、これ込みで楽しいんですよ。

「意味わかんねぇ」って言われるんですけどね。
悲しい。

 

東郷駅からいったいどこへ向かうのかと言うと、こちら。

宗像大社

munakata-taisha.or.jp

宗像大社は日本神話にも登場する日本最古の神社の一つで、
・本土にある辺津宮(へつみや/へつぐう)
宗像市筑前大島にある中津宮(なかつみや/なかつぐう)
宗像市沖ノ島にある沖津宮(おきつみや/おきつぐう)
の三つの宮から成り立っています。
現在では『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』として世界文化遺産に登録されていたりします。
最近世界遺産の価値が下がってる気がするから言われて初めて「ここ世界遺産だったんだ」となりがちじゃない?

基本的に『宗像大社』と言われれば、辺津宮をさす場合が多いです。
大島にある中津宮へはフェリーで20分くらいで訪れることができますが、
沖ノ島沖津宮へは神職の方以外は訪れることができません。

沖ノ島は島自体がご神体であり、現在でも女人禁制かつ男性でも上陸前に禊を行わないと入島できません。
『海の正倉院』とも呼ばれ、4世紀から9世紀ごろまでの出土品が数多く見つかっておりその数はなんと八万点以上あるそうです。
石器や土器などの他、大量の祭祀遺物から国家祭祀の痕跡が見つかっています。
国家祭祀とは勅使(天皇の使い)が直接現地へ赴き、祭りを行うというものですが、出土された祭祀遺物の量から(祭りの頻度までは図れませんが)かなり大規模だったようです。

 

宗像大社は3宮それぞれで
辺津宮 : 市杵島姫神イチキシマヒメ/イツキシマヒメ)
中津宮 : 湍津姫神タギツヒメ/タキツヒメ
沖津宮 : 田心姫神(タギリヒメ/タキリヒメ)
を祀っており、上記の3女神を合わせて宗像三女神(宗像大神)と呼ばれています。

これらの女神は天照大神素戔嗚(スサノオ)の持つ剣(十拳剣)を噛み砕き息を吹きかけると生まれたとされ、その後天照大神の命により福岡市の北側に面する海(玄界灘にある島々に降り立ち、この地を治めるようになった、というのがこの宗像大社の成り立ちとのこと。


もうちょっとだけ詳しく書くと、素戔嗚尊天照大神が治める土地を襲いに来たと天照大神が思い込んだため、潔白を証明するために誓約を行うことになりました。
まず上に書いた通り天照大神が剣から3女神を生みます。
次に素戔嗚尊天照大神の勾玉を嚙み砕き息を吹きかけ男神を5柱を生み出しました。
その後、それぞれの物から生み出した子になるので、3女神は剣の持ち主だった素戔嗚尊の子に、男神5柱は勾玉から生まれたので天照大神の子ということになりました。
そして、素戔嗚尊は「潔白だから優しい女の子が生まれた」と言い、天照大神は彼を許しました。

と言うのが、伝承になります。
古事記では。

日本書紀でも同内容の伝説が語られていますが、微妙に細部などが異なっていて、
男神を産めば潔白だと宣言して、「男神が生まれたから俺の勝ち。許して。」という内容になっているので、いろいろ違う感じになっています。

より詳しくは『アマテラスとスサノオの誓約』をチェックだァ!

ちなみに、これらの3女神は古来より海上交通などの神として崇められており、
みんな見たことはある(はず)であろう交通安全のお守りはこの宗像大社が発祥なんですよ。
意外と身近な存在だった宗像大社

 

身近な存在と言えば、もう一つ。
この宗像大社に関わるとあるモノがあります。
それはかの有名な七夕伝説。
中津宮のある大島はこの七夕伝説発祥の地とされています。

まぁ、「七夕伝説 発祥」で検索すると大阪の枚方市・交野市の方が先に沢山出てくるんですが。


元々中国というかアジア圏から平安時代辺りに伝わったお話でもあるので、当時の中心地でもあった関西地方の方が根強く残った感じなんでしょうかね。
商人の町に発展もしていくし、一番情報が集まりやすかったのも関係ありそう。
知らんけど。

さらに言えば今や『七夕』と言えば仙台の『仙台七夕まつり』が最もメジャーなんじゃないかな。
必ずしも元祖が有名になるとは限らないという一例だけど、遠く離れた地で発展してるのはなんとも不思議よなあ。あっちは8月でかつ商売色ゼンカイだけど。

とは言え、博多は日本で最古の国際港にあたり、高確率で七夕伝説が最初に日本に入ったのはここになると思います。


胸を張っていけ。


さて、そんな3つの宮のうちの一つ、辺津宮が今回の目的地になります。
東郷駅からはバスで10分くらいなので割とあっさりアクセスできます。
バスの時刻調べたい人は下記からどうぞ。
大体一時間に一本くらいなので、時間帯によっては歩くかタクシー利用の方が時間はうまく使えるかもです。↓

東郷駅前~宗像大社前 | にしてつ時刻表 | 西鉄グループ

8時過ぎのバスに乗って、何事もなく宗像大社最寄りのバス停、宗像大社前に到着。
バス停からは、ほんの少し歩いて境内へ入ることができます。

境内に入ると正面に短めの太鼓橋があり、左右に分かれるように池があります。
池はその橋下で繋がっている感じですね。
橋を渡った先に本殿があります。
下の写真正面が太鼓橋ですね。

鳥居は境内入って二つ目にあたる。

そのまままっすぐ進んでそのまま本殿へ。

朝8時30分になってないくらいの割と早めの時間なんだけど、
そこそこ人がいて驚いた。

正面から境内に入ってすぐ右手に第一駐車場、真ん中左手に第二駐車場、最後裏手に第三駐車場と、そこそこ多めにスペースがあり、観光バスなんかも余裕で止められるようになっていた。
まぁ、ルートとして入ってるよね。そりゃ。
世界遺産だもんな。
という訳で、車で訪れる分には全然困らないです。レンタカーでも安心。

朝だっていうのに人が多いのはやっぱりその辺の影響がありそうね。
あ、宗像大社前のバス停で降りたのは自分一人だったので大抵は車での参拝っぽいです。当たり前だよな。

本殿外観

本殿は正面からだと門の関係もあって、写真を撮りにくいので横から。
写真の外側になってしまうが、本殿をぐるっと囲むように摂末社(せつまつしゃ)があり、その数24社。祀られている神様の数ならなんと121。
まぁ摂末社の平均数とかこれまで数えたことないから神様の数も多いのかどうか知らんけど。

右上隅あたり。

まぁ全体をぐるっとしてふらふら見て回って大体30分しないぐらい。

そして、この宗像大社を観光し終わったことで、なんとこの日に予定してた観光箇所をすべて攻略してしまいました。

ちょっと旅巡り上手すぎか。

前日から「前倒せるところはさっさと前倒して予定詰めるかあ」ってやってたらまさか午前のこんな早い段階で終わるとは思わんかったんよ。

じゃあ、「もっと前倒して先の予定進めりゃええやん」としたいところだけど、帰りの飛行機の時間が決まってるから、早めるとそれだけどこかで待たなくちゃいけない時間が発生する。なんてもったいない。

と言っても太宰府は一度行ったことあるし、予定してるとこ以外で博多とか福岡でしたいことないな・・・と、そこでふと思いだした。
宗像大社って3宮で一つだよな?

 

思いついたら、行くっきゃないやるっきゃない。
速攻で船の時間を調べる。港までの時間とアクセスを調べる。
宗像大社からバスが出ていて、着いてからそんな待たず船が出るらしい。

ほーん、行けるな。

そんなわけで、俺、大島へ行くよ。
見ろ、旅前に組んだチャートが大泣きしてるぞ。
毎回崩壊してるなあ。


なんか適当に書いてたら字数も7000字近くなったんで一旦ここで〆。
分割する予定なかったんだけどな。

 

次回はなるべく近いうちにあげ(たいと思い)ます。
とりあえず大島終えるところくらいまでサクッと。
それでは。

 

おーい、このブログの旅、全然時間進まんて。