しゅー太の奇譚回想記

興味の赴くままに、風のようにふらふらと

鉄道日本一周-<九州編>⑧福岡(大島・門司港とちょっと山口県):part2

こんにちは、しゅー太です。

前回投稿から大体1か月。
自分の中のペース的には、ちゃんと早く仕上げられてよかったよかった、といった感じ。

10月には、話題の鉄道開通150周年記念切符『東日本パス』で、青森・岩手・山形をぶらぶらとしてきました。東日本の新幹線まで乗り放題という太っ腹な切符。
新幹線をバスのように使うのは多分ほとんどの人がない経験だと思うので、なかなか珍しい形で旅ができたんじゃないかなと思います。
そのあたりの話もいつか記事にできたらいいかな。写真そんなないけど。

9月・10月と出かけて、その上衣類系とか何かと必要経費が飛んでいくので、あんまりクレカの明細を見たくない、そんな時分になっています。

近況終わり。
じゃあ、九州一周を振り返りますか。

 

[6日目:2018年3月11日(日)AM:9:00]
宗像大社を8:45分頃に出発。
バスに乗車し、大島へ上陸するためにフェリーの出ている神湊へと向かいます。
「神湊」と書いて"こうのみなと"と読みます。
由来は宗像大社の外港であったかららしいです。
神湊港(こうのみなとこう)という港になりますが、みなとが重複してて漢字だとわかりづらく初見で見たとき「は?」となりました。

バスの乗車時間は10分程度なので、宗像大社から向かう分にはそんなに時間は取りません。
神湊港へ向かうには「神湊波止場」というバス停で降ります。
まぁ、港の真ん前に停車するので「ここであってる??」とはならないと思います。
一応時刻表。

宗像大社前~神湊波止場 | にしてつ時刻表 | 西鉄グループ


神湊港から大島へは
・フェリー「おおしま」
旅客船「しまかぜ」
の2種の渡船が出ており、車やバイクなどで上陸が必要な場合はフェリーである「おおしま」を利用しなくてはいけません。
また、予約などはできず現地での先着順での乗車なので、そこだけ注意ですかね。
下は神湊港からの出航時間です。

大島渡船運航時刻表 - 宗像市

運賃は現在、

・大人 570円
・小人 290円
となっています。

2018年の時は560円だったからちょっぴり値上げされてたね。


フェリー関連の写真はないから省略。
撮る頭なんてありません。


航海時間はフェリー「おおしま」が25分、旅客船「しまかぜ」が15分くらい。
今回は9時25分発の「おおしま」で大島へ向かいました。
後続の進捗を考えて島観光に使える時間は大島から神湊港へ向かう13時発の「おおしま」までの大体3時間ちょっと。

観光サイトなどで紹介されている所要時間が大体4~5時間くらいなので、ちょっと駆け足き気味での観光になります。

大島側の港ではお土産を売っているほか、レンタルサイクルの利用受付ができます。
レンタルサイクル利用料は800円・・・らしい。
というのも、手元の記録だと500円と書いてあったので、ここも料金改定が入ったのかもね。

主要な観光名所にはバスが通っているので、こちらを利用するのも手。
一回300円、一日乗車券が800円と手軽に観光するにはとても便利ね。

大島観光バスグランシマール|路線図・路線案内|バス情報|西鉄グループ

ただ、「島に来たんだから、せっかくなら一周したいぜ」となるとバスだと実現できないので、タクシーかレンタルサイクルになってくる感じ。
下の地図の赤い線がバスの経路です。

「宗像大島の魅力を発信する”しまカフェ”」ホームページより引用

僕は「どうせなら一周」派だったので、レンタルサイクル一択。
タクシーで島めぐりできるほどの予算はねーです。

レンタルサイクルは感謝の極み電動タイプ。
といっても、この島かなり高低差があるので、電動でもなかなか厳しかったので、上りは覚悟しましょう。
ルート的には中津宮をに寄ってから、時計回りに夢の小夜島→沖津宮→砲台・・・と回っていきます。

では出発、という訳なんですが、なんとこいつ中津宮の写真が一切撮ってない
何しに行ったんこいつ。

 

おみくじ引いて、おじいちゃんおばあちゃん観光客の引率をしていた女性バスガイドさんと世間話して満足して出発してるんですよね。
ほんましょーもない。

 

しかも夢の小夜島についた際は、写真の存在思い出してるくせに「面倒くさいし、ここはいいだろ」つって、撮ることすらしない始末。
まぁこのころブログ書くとか想定してなかったしな。
気が向いたら調べてほしいんだけど、ここ潮が引くと島までの道ができるんだけど、そうじゃなないときってそんな写真に収めるほどの風体してないんだよ。
到着時には道ができてなかったというのもあって撮らないという選択肢を選んだ記憶がある。

みんなも大島行けば解決だから、見たい人は行ってくれ。

と言う訳で大島ダイジェスト。

沖津宮遙拝所社殿

(例えば女人禁制のため)渡島できず、参拝が困難な沖津宮を拝むために用意されたのがこちら沖津宮遙拝所社殿。
海沿いに建てられ、この方角の遠くに沖ノ島があります。
肉眼で沖ノ島を見るのはさすがに少し厳しいかな。

砲台跡付近

島のかなり高いところにある。

砲台跡付近は牧場になっています。
まさかこんなところで戯れることになるとは思わなかった。
砲台跡は現在台座のみ残され、周辺の芝と一体化し、風化した様相を見せてくれます。
僕は帰って調べるまで砲台跡だと知らなかったので写真はありません。またか。

砲台跡から歩いて行ける風車展望台

というかこっちに目を引かれて意識の外に行ってしまった。
道がちゃんとあるので、さきまで行けるよう。
自転車では入れないようになっているので、置いていきましょう。

思っていたより小っちゃくてかわいい。

記念写真を撮ったりしてました。
一人だったのでなかなか思ったような写真が撮れずに、他の観光客が映らないようにするために時間とも格闘してた。

10分くらいかけてなんとか納得な写真が撮れました。

一時期lineのアイコンにしてた。(どうでもいい)

ブームだったミニチュアモードでの撮影遊び

砲台跡・風車展望台で思ったより時間を使ってしまったようで、あんまり残り時間がなかったので、ここより西にある大島灯台は諦めて港の方向へ進むことに。
3時間だと無謀だったか。

御嶽山(みたけさん)展望台からの風景

本土の方がよく見えますね。
福岡ドームも見ることができるらしいです。
ちなみに、ここに上がるための坂がいっっっっっっっっっち番辛かったです。
途中すれ違った(向こうは下り)お子さんを連れたご夫婦に
「あとちょっとだから頑張って!」
と応援されるくらいには。
向こうも登ったからこその声掛けだったんだろうな。。。
マジで心折れかけた。ありがとう、助かりました。元気でやってるかな。

旅行とか旅とかで出かけてるときって何故か他人に積極的になれるよね。
あれ不思議だよなぁと思ってる。
(山系でトレッキングしてるときすれ違う人にあいさつする謎文化好き)

海藻がたくさん干してありました

中津宮の近くの公園にずらぁぁぁぁっと並べられていました。
なんだろう、ひじきっぽいけど、海藻博士ではないのでよくわからんです。
12時半前には港まで戻ってこられたので、レンタルサイクルの返却をして、お土産を選んでいました。
この後宮崎で大学の友人(+その彼女)と会う約束をしていたので手土産をここで調達しようという算段です。宮崎で会うのは2日後だけど、流石に大島のお土産はもらったことないだろう、という考えでね。

まぁ、買ったお土産2日後には賞味期限切れてたんだけどね。

(????????????????????????)

確認してなかった俺も悪いけど、お土産くらい期限が迫ったら品物入れ替えてるのが普通だろ。渡してお別れした友人から「そういえば期限きれてたよ」と言わるまで気が付かなかったわ。マジで謝り倒した。
みんなもお土産買うときは気をつけようね!

その後は予定通り13時の「おおしま」で神湊港に戻って、
そのままバスで東郷駅まで。
列車を待って乗車します。

 


次の目的地は、北九州にある門司港
時間にして大体1時間かからないくらい。
"門司港レトロ"を見に行きます。

門司港は明治初期に開港し、現在は栄えていた当時の大正モダン(風だったりするものも含め)な建物が並び、有名な観光地となっています。
大正ロマンな建物好感持たない人いないでしょ。
それとは別にこういう"人が集まる場所"が"人を集める場所"に代わるの好き。

ちなみに訪問時の門司港は建物を建築当時のデザインにしようと改装中。
なので駅舎の写真はありません。
今はもう完成してるから、それを拝みに行くのはありやね。

門司港駅からのショット

右の目立つ建物は門司港レトロハイマート。
これ商業ビルじゃなくて、建物が完成したのは1999年の1月に完成した31階建ての超高層マンションらしい。
最上階の31階を市が買い取って「門司港レトロ展望室」として開放してます。

北九州市大連友好記念館

門司港が中国・大連と航路を結んだ友好15周年の折にロシアが1902年に大連に建築した鉄道汽船会社の建物を、そっくりに複製し建築したのが、この門司港の建物になります。
中はレストランやコミュニケーションスペース、大連の紹介コーナーなど。

門司港の名物として、米の上にチーズとカレーソースなどを乗せてオーブンで焼いた「焼きカレー」が有名ですね。
ご当地グルメとして親しまれています。

 

 



僕はチーズが苦手なので食べません。
(そもそもカレー味のチーズドリアでしょあれ)

チーズが苦手なのはほんとですが、単純にどこもめちゃくちゃ混んでたのと、
優先度は、
観光>>>>>>>>>食
だったのでスルーしました。

というのも門司港に来たのはもう一つ理由がありまして、
「せっかく本州に一番近いところに来たのなら、ちょっと寄っていきたくね?」
なノリで対岸の山口県にお邪魔してしまおうかと。

 

門司港、というか北九州から本州である山形の間には関門海峡があります。
移動するには、車なら関門海峡に架かっている関門橋で渡れます。
(高速道路なので有料ですが。)

でけぇし、長い

JR在来線でも移動できますが、移動には海底にある関門(鉄道)トンネルを経由してとなるので、「気が付いたら県境を跨いでた」となります。
「なるべく県をまたいだ実感を味わいながら移動したい。」
そんな皆様に、朗報です。
歩いて渡れるトンネルがあるんです。

その名も"関門トンネル人道"。
全長780メートルにも渡る歩行者用の海底トンネルで、エレベーターで約60メートル下ったところからスタートします。
自転車や原付も持ち込むことはできますが、押して移動しなくてはいけません。
また、歩行者は無料ですが自転車・原付を持ち込んだ場合は20円かかります。
そして県境には標識があり、きちんと「ここから福岡/山口だよ」というのがわかるようになっています。

幼少の頃に利用した記憶がありますが、あんまり来ない土地でもあるためせっかくなら今回渡っておくかとなった次第です。

一応門司港からバスもありましたが、タイミングよくアクセスできる手段がなかったため歩いて人道まで移動。大体30分くらいで到着。

福岡側。ここから下る。

中はこんな感じ。

関門トンネル人道はまっすぐ伸びていますが、県境に向かってゆったりとした下り坂になっており、県境辺りからゆったりとした上り坂を歩くことになります。
なので後半になると、なんか少し歩き辛いなぁ、と感じるんですね。

そしてこれが県境の標識。
地面にペイントされており、それぞれ自分が行く方向の県の名前がわかるよう書かれている。
「せーの」で一緒に渡るなり、ジャンプで線を飛び越えるなり、(周りの迷惑にならない範囲で)エンジョイして超えましょう。

山口側

10分くらいで到着。
帰りもまたこの人道を使って福岡に戻ります。

山口側の関門トンネル人道出入口目の前のみもすそ川公園

これはNHK大河ドラマ義経』を記念して2004年に作られた「源義経平知盛像」。
そうこの場所こそ、かの有名な"壇ノ浦"なんです。
聞いたことあるけど場所わからん、っていう地名たくさんあるうちの一つだと思ってる。他には関ケ原とか。

この公園には他にも幕末に起こった下関戦争(大学入試の日本史だと「四国艦隊下関砲撃事件」とかで出てくるかな)で活躍した砲台跡があることから、その砲台のレプリカが置かれてたりします。


今回はちょろっとだけ山口を見ていく予定なので、本格的な観光はまた今度。
一か所だけ観光しに来ます。
場所はここからほど近い赤間神宮

赤間神宮壇ノ浦の戦いにてわずか6歳(数え年で8歳)で亡くなった安徳天皇を祀っている場所になります。
壇ノ浦の戦いは言わずと知れた、源氏と平氏が争い、そして平氏が滅亡する原因ともなった決戦です。
当時天皇は源氏・平氏側それぞれで擁立されており、安徳天皇平氏側の天皇でした。
安徳天皇は生後わずか1年後には天皇に即位しており、そして上記8歳の頃に壇ノ浦の戦いて入水、歴史上もっとも短命かつ唯一戦の中で命を落としたことが記録されている天皇となりました。

さてこの赤間神宮ですが、元は「阿弥陀寺」として開かれました。
しかしこの阿弥陀寺は、明治初期の神仏分離から始まる廃仏毀釈によって神社へと変わり、今の赤間神宮となりました。
神仏分離は字のごとく神道と仏教を分けようとしたこと。
廃仏毀釈は仏教関連のものはぶっ壊そうとした運動などのことを指す。

この阿弥陀寺は、これまた有名な『耳なし芳一』の舞台ともなっていて、境内には「芳一堂」と呼ばれる、耳なし芳一を祀ったお堂が存在します。

山口側の関門トンネル人道からは、歩いて10分くらいの距離になります。

初めて見たときは「竜宮城みたいだな」と思った

 

正面

こちらが件の芳一堂

赤間神宮自体は広くないので、宝物殿等に寄らない場合は想像しているよりもさっと見終わることができます。
俺も確か10分から15分くらいしかいなかった気がする。
手元の写真のタイムスタンプみてもそのくらいだったし。
なのであんまり時間は取らない観光スポットになっています。
駐車場も車50台は止められるようなので安心かな。

さて、さっと見終わって再び関門トンネル人道を超えて福岡の門司港へ。
帰りは福岡側の人道近くから門司港駅まで走っているバスに乗車して移動。
歩いてもよかったんだけど、ちょっと時間が押してたので。
と言うのも、北九州には父方の祖父母が住んでおり、事前に会いたいと話して泊めてもらえることになっていました。

一旦門司港駅から小倉駅まで出て、北九州モノレールで祖父母の最寄り駅の城野駅まで移動。
最寄駅でじいちゃんが車で拾ってくれるそうなので、待ち合わせて祖父母宅へ。

祖父母に会うのは10年振りとかそのレベルだったので、実際にあって泊めてもらった時にはめちゃくちゃ丁寧に扱われてしまった。。。

久しぶりに話せて嬉しかったのも楽しかったけど、旅的にありがたかったのは布団で寝られたこと。
ここまででお布団入ったのは初日の鹿児島と長崎1泊目の2回だけだったので、体を休める的な意味でもかなり助かりました。
翌年に走った四国一周+αの際にも同じようなスパンでネカフェに泊まって、山陽辺りも観光しながら九州まで出てこの祖父母の家に泊まったその日に疲労で熱出したからね。ちゃんとした休息は大事。

あんまり俺が祖父母と話す機会がなかったので、じいちゃんの謎経歴とか聞けたりして新鮮でした。

この日はこんな感じで、ちょっとお話して、酒飲んで就寝といった感じ。

さて、この翌日は城野駅と言うところから宮崎方面に向かって行きましたが、
ここがこのシリーズ冒頭で話した「正確には一周してないんだよね」ポイントその1になります。
北九州モノレールJR九州にはそれぞれ城野駅』という駅がありますが、これらはそれぞれ別の場所にあり、同じ駅ではありません。

地図で見てみよう

画面上部が小倉駅、画面下部に城野駅がありますが、こんな感じでちょっと離れています。
つまりこのまま、JRの城野駅から出発すると西小倉駅南小倉駅を通らずに進んでしまうことになります。

まぁこのために戻るとか面倒なので、無視しましたが。

時間もったいないし、何より最初のルールに「日本一周を一筆書き」とは書いたけど、「ルート上実行不可能な経路の色塗りはしない」とか宣言してないしね。
俺のためにやってるので、(迷惑じゃない範囲で)楽しくやれればいいんですよ、何事もね。

という訳で、次回はここから南下して大分方面に行った時の話になります。

それでは。

 

年内に終わらせたいけどさすがに厳しいか。