しゅー太の奇譚回想記

興味の赴くままに、風のようにふらふらと

鉄道日本一周-<中国地方西側編>③山口(岩国)・広島(宮島)

こんにちは、しゅー太です。

なんとか年内にこのシリーズを仕上げることができました。
クリスマス時に何しているんだって話ではありそうですが、無縁なので仕方ないね。
困ることはないけど、「彼女がいたらできた経験」を得られないんだなぁっていうのはちょっと残念には思っているよ。
ちゃんとね。

さてそれはそうと、JALの航空セールでチケット取ったから、年明けたらまた関西にフライトだけど準備しておいてね。

[3日目:2023年1月10日(火)AM:7:30]
この日の朝もホテルバイキングでの朝食で、朝ごはんを食べるために余裕をもって起床。
前日に新山口まで進んだのでスケジュール的には余裕が割とあるので、のんびり支度をして食堂へ。
言うまでもなく昨日の夜からアドリブスケジュールに変わったので、事前に組んだチャートは浜で死にました。

食堂は最上階(orその1階下)で、他に高い建物もほとんどなかったので中々いい景色の下での食事。

通学・出勤中の山口県民を見下ろせる高層階で食べる朝食は一段と気分がいいなあ!!

そもそも山口県民じゃなくても、これから勉学・仕事に励まなくちゃいけない人たちを横目に旅行を満喫できる時点で最高だったわ。

優雅に朝食を終えた後は、片付けもろもろをしてチェックアウト。
時間的には9時過ぎ。

朝の新山口駅

ここから岩国行9時24分発11時15分到着予定の列車で、山口と広島の県境である終点の岩国までノンストップで進みます。
ちなみに細かい話をすると2023年3月のダイヤ改正で同じ時間帯の列車は、岩国行9時23分発11時22分到着の列車となります。
微妙にナーフされた。

ICOCAが使えるようになるらしい

これでICOCAも割と広範囲で使えるようになって利便性が上がったね。
でもsuicaもそうだけど微妙に使えなくて困るエリアがあったりするから、あれやめてくれ。
出発駅では使えたけど、到着駅で使えなくて現金支払いを強いられたことが何回あったかわからん。
この前も油断してsuicaで乗車したのに熱海駅を跨いじまった。
勿論下調べ不足なのは当たり前なのだけれど。
エリア跨ぎするレベルの長距離を在来線で移動して旅する輩が珍しいから、まともに相手しなくていいぞ。

まっきっき

君、かわいいって言われない?(低音渋めイケボ)
都市で走るような列車はスマートなデザインが多いと思うんだけど、個人的には全部同色で塗られてる列車の方がなんだか好き。
いいじゃんね。

岩国駅でござんす

2時間ほど乗車して、岩国に到着。
駅舎綺麗だね。観光する人も多いだろうからちゃんと整ってるんだろうね。
でも駅からすぐ近くの商店街はやっぱり地方って感じの雰囲気がある。
駅が若干異質。

こっちのロータリーの反対側にもバスロータリーがあって、そっちからは岩国錦帯橋空港までのバスが出ています。
帰宅は岩国錦帯橋空港からの飛行機なので、帰りは向こうのバスを使います。

ひとまずこちらのバス停から錦帯橋までのバスがあるので、そちらに乗車して錦帯橋まで行きます。
錦帯橋は前に近くまで来たときに寄れなかったから楽しみ。
テレビで見たりなんとなく本で知ってる程度だから実際に見に来れてよかった。

11時半に岩国駅を出発して、15分ほどで錦帯橋に到着。
錦帯橋のバス停はバスセンターとなっていて、こじんまりとしてはいますが色んな路線のバスが通っており、お土産が買えたりお昼ご飯等を食べられるお店が併設されています。

待ちに待った錦帯橋

バス停ほぼ目の前といいところにあるので迷うことはないと思います。
錦帯橋
「これがそう」と決まっているわけではないですが、
日本三名橋錦帯橋(山口)、日本橋(東京)、眼鏡橋(長崎)
日本三奇橋:錦帯橋(山口)、猿橋(山梨)、※愛本橋(富山)、木曽の桟(長野)、かずら橋(徳島)
の2つの日本三大なんたら~に数えられています。
※最後の一つは媒体によってバラバラ。愛本橋と木曽の桟は現存せず、愛本橋に関しては現在12代目の橋が架けられている。
 また三奇橋とは構造が一般の橋とは変わった橋のこと。

錦帯橋の特徴は、世界的にも珍しい5連のアーチからなる全長193.3メートルに及ぶ木造の橋で、釘を一切使わず組み立てられており、
中国にある杭州の西湖に架かっている橋から着想を得て建設に至りました。
2004年にはこの西湖の橋と姉妹橋となり、西湖のほとりには友好の石碑が建てられています。

創設は1673年で、岩国3代目藩主の吉川広嘉(きっかわひろよし)によって進められました。
岩国城と城下町の間には錦川という川があり、この二つを結ぶための橋がいくつも架けられていましたが、錦川の洪水で流されていました
そこで洪水にも耐えられる橋を作ることを目的に建設構想が始まりました。
最初、橋脚をなくせば洪水の影響を受けないとして、三奇橋の一つである猿橋(こちらも橋脚がない刎橋(はねばし)と呼ばれるもの)の調査を行いましたが、こちらは全長30メートルほどの橋に対して、川幅約200メートル近い長さに架ける橋となるため現実的ではありませんでした。
その後、上記の西湖の橋(こちらは6連アーチ)をヒントに今架けられている錦帯橋の原型が出来上がりました。

ちなみに、建設時には吉川広嘉自身が近くに居住まで構えて現場監督をしたそう。関心する。

しかし、この初代の橋は翌年の洪水で流されてしまい改良版が建設されました。
この2代目は改良の結果がきちんと表れ、1950年の台風による洪水までのなんと276年間に渡って流されることなく、定期的な架け替え工事で耐え続けました。

その3年後の1953年に市民の強い要望で再度木造で錦帯橋が建設され、約50年ぶりである2001年から2004年の間の錦川水量が減る時期に、26億円かけて橋体の架け替え工事が実施されました。

2005年の台風では橋脚が2基流されましたが、橋体に損害はありませんでした。ちなみにこちらの復旧工事は4000万円。
これは橋体に衝撃を受けた際、橋体に損害を与えないよう抜ける仕組みになっているから。

また、錦帯橋は創建当時から現代に至るまでの修復記録がほぼ完全に残り、歴代の大工棟梁も判明しているとのこと。
これマジですごいと思う。普通なくなっててもおかしくないしね。

錦帯橋に入る(渡る)には入場料が必要で、大人310円になります。
往復券になるため渡って橋を越えた後、こちら側に戻ってくる際に見せることでまた入橋することができるのでなくさないようにしましょう。

錦帯橋をバスセンター側から渡った先には徒歩10分もかからないくらいの所にロープウェイがあり、こちらを使用することで岩国城へ行くことができます。
そちらとのセット券も販売されていてこちらは970円。ロープウェイだけなら1140円。

岩国城にも寄る目的で来ているので当然セット券の方を購入・・・・したかったのですが、なんとちょうどこの日1月10日(火)から2月3日(金)までロープウェイの2023年度の12か月検査が始まってしまっており、終日運休
必然的にこの期間は岩国城へも入城不可の期間に入っておりました。
毎年1月から2月のこの時期に検査をしているらしい。

やっちまったぁ!と気が付いたのは勿論入場券購入時。
年に一度の検査がまさかこんなタイミングであるとは思わなかった。
ホームページのお知らせまで今度からちゃんと読まないとな。
みんなも気を付けましょう。
「せっかく遠出したのに・・・」が上乗せされるので、がっかり具合が普段の2倍。

まぁ行けないものは仕方がないので、できる範囲で満喫ししましょ。
とりあえず岩国城の写真だけでも押さえておくか・・・。

でも未練はあるよ

真ん中あたりがロープウェイで、右上に見えるのが岩国城
遠目で見た感じロープウェイからちょい歩きそう。
ロープウェイで登ってそこから少し歩いた先にある山の上のお城と言うと、岐阜城周りと少し似てる感じがするね。
書いてて思ったけど、行ったことある人にしか伝わらないよな。まぁいいか。

錦帯橋を近くから

じゃあ、入橋券を買って渡りますか。

見た目以上に急な円形

構造的に完全な弧を描いているわけではなく坂の部分は階段になっているので歩くのにそこまで大変さはありませんでした。
万が一に下りで滑ると若干怖いかなぁくらい。

こんな感じ

錦帯橋岩国城

錦帯橋岩国城セットの写真これしかないんだけど、どう考えても橋の外側から錦帯橋の全身が映るように撮ればよかったよな。
多分、「せっかくなら金を払った時じゃないと撮れない風景にするか」とか思ったんだろうけど、どっちも取ればいいじゃんね。アホがいます。

ちなみに、錦帯橋地域住民は無料で錦帯橋を利用できる通行証が配られています
これで金取ってたらやってることエグすぎる。

橋を渡り切って、橋下へ

写真にある"槍倒し松"は何かというと、江戸時代にあった大名行列などの時に諸国の大名が諸藩の要所を通る際には行列の倒すのがマナーとなっていたのですが、
力の大きい藩が小さい藩の要所を通る時にわざと槍を立てたまま歩きマウントを取ることがありました。
これに憤った岩国の武士たちが通り道に横枝の張った松を植え、必ず槍を下げて歩かなければならないようにしたそうです。
その時の松はすでに枯れてしまったのですが、この写真の松はその枯れた松の実から成長した松を植えたものになります。

真下から

じゃあ橋も渡ったことですし、先に進みますか。
橋を渡り切って少し歩くと吉香公園(きっこう)に出て、ここには噴水や庭園があります。

これじゃなくてもっとでかいやつもあるよ

公園自体に庭園っぽさを感じる

この吉香公園はほぼ正四角形状に区画されており、その直線的な道を使用して学生たちがランニングをしたりしていました。

また、岩国シロヘビの館なるものがありましたがこの日はやっていなかったようで、入れませんでした。
まぁ平日かつ岩国城へのアクセスもないってなったら人も来ないか。
岩国はシロヘビが生息する場所で、天然記念物に指定されています。
白色の理由はアオダイショウがアルビノ化したため。
アルビノメラニンが生成できなくなった突然変異体で、劣性遺伝のため通常個体との間にできた子は通常の個体となります。

一般的に自然界でアルビノは生まれにくく、また生存がとても難しい個体です。
通常、飼育下でコントロールしてアルビノの系統を維持させます。
それにも関わらずここ岩国では、飼育下でないのに高頻度でアルビノ個体が出現していました。
江戸時代、米蔵に住み着いたネズミを餌にするアオダイショウがアルビノになったのではないかと言われていて、
そのシロヘビが「神様の使い」や「幸運を呼び込むもの」として人々から大切にされたことで、数が増えたのでは?考えられています。

吉香公園近くには吉香神社があります。

鳥居前

拝殿前

拝殿

吉香神社は岩国藩主であった吉川氏の歴代先祖を祀る神社になります。

ロープウェェェェェェェイ・・・・

本当だったらここから登れたはずなのに。
最低限記念に写真だけでも。

一通りぶらぶらして30分くらい。
買い食いできるような飲食店もちらほら見えたので、しっかり散策すのも、もっと楽しめるかも。

とは言え岩国城にも行けないし、他にやることもないので、一旦バスセンターの所まで戻る。

この橋を渡れただけでも満足ですよ

さてこの後本当にどうするかってことなんだけど、現在時刻は12時20分頃。
岩国空港から帰路に就く以上、あんまり遠くまではいけない。
とは言え、飛行機の出発時刻は18時前なので、このままこのあたりにいても正直時間をいい感じにつぶせる気がしない。
適度にボリュームがあってかつ、時間的にも無理がない範囲の観光地なんてそんな都合のいい場所があるわけ・・・。

そうだ、宮島に行こう。

広島に行くなんて全然予定になかったけど、ここから列車に乗れば20分ちょっとで行けて、宮島観光して絶対時間が余るなんてことはない。
これまで何回か行ったけど、前に行ったのは2017年とかだったからいい感じに時間空いてもいるしね。

という訳で、12時58分の列車で宮島最寄りの宮島口まで出発。

よろしく

山陽本線を使って移動して、13時19分に宮島口駅に到着。

宮島へはフェリーを使っていきますが、駅からフェリー乗り場まで少し距離があります。
5分ほどの距離なので大したことはないですけどね。

フェリーターミナルに到着

すんげぇ立派な建物がお出迎え。
この建物は2020年の2月末からオープンし、中には飲食店で食事ができたりお土産を購入したりすることができます。
こんな建物ができてたなんて知らなかったから普通にびっくりした。
君こんな顔してたっけ?って感じ。

帰りに撮ったので人が少なめ

真っすぐ中に入ると目の前にフェリーに乗船するための券売所があります。
宮島へはJR西日本宮島フェリー宮島松大汽船の2路線があり、それぞれ左右に切符が買える場所があります。
どっちがいいかなと悩みむかもしれませんが、どっちでも変わりません
料金変わらないし、発着場所も変わらない。
運行時間が違うだけなので、贔屓にしている会社なんで・・・とかじゃない限りタイミングのいい方の船に乗るといいと思います。

昔はそれぞれの会社で乗り場がバラバラだったんだけど、改修で一つにまとめられたのはお客側としては利便性高まっていいよね。
下はそれぞれのホームページ

JR西日本宮島フェリーで宮島観光|大鳥居に最接近の定期船

宮島松大汽船|宮島観光を楽しむお得なチケット販売中!

 

運賃は片道200円。
俺が行った時は180円だったから値上げしたっぽいね。
乗船時間は10分くらいだったかな。
船酔いする人でも頑張れる距離かもしれない。人によるだろとかいうツッコミはなしで。泣いちゃうから。

チケット買って早速宮島へ行きましょ。
ターミナルの散策はまた後で。
今回は宮島松大汽船のフェリーに乗車。

桟橋もきれいになっちゃってまあ

対戦よろしくお願いします。

船酔いはそんなしない方だけど、絶対はないからね。
特に長旅中は後半体力なくなってよわよわモードになることもあるので、油断せずに行こう。

船の中から

とりあえず進行方向が見える席に座る。
列車とかもそうなんだけど、旅先で乗り物に乗ると前方が見える席に座りがちなんだよね。
精神がガキのまんまな証拠。

お久しぶりの宮島にて候

特に船酔いもせず、無事宮島に上陸。
宮島来るたびにここにある水族館の看板が目に入るんだけど、「行ってみたいけど、せっかくここまで来たて水族館はな・・・。」ってなって一生行かないルートに入ってる。
ひとまず大鳥居のある方まで歩いていく。

鹿もいます

宮島といえばこの動物。奈良と同じで、あちこちにいます。
しばらく鹿の写真を撮って遊んでた。

かわいいねぇ。
でも後ろから女性のスカートの中に顔を突っ込んで必要に臭いを嗅いでたやつを俺は忘れないからな。

戯れもほどほどにどんどん行きましょう

宮島の名物

海にそびえたつ厳島神社の大鳥居。
厳島神社の社殿からは160メートルほど離れた場所に立つこの鳥居は平安時代から数えて今代で9代目。
木造の鳥居でその大きさは日本最大と言われています。
潮の干潮次第ではその根元まで行くことができるのが醍醐味のひとつですね。
今回は残念ながら行くことはできなさそうですが。
まぁ一度と言わず何度か行ったことあるし、これと言って残念感はない。
初めての人とかめっちゃ遠くから来た人とかはもったいないと思うから、干潮のタイミングをちゃんと調べてから行ってほしいかな。
でも鳥居にいたずらはしないでね。

ちなみにこの大鳥居2022年の12月半ばまで、3年半に渡る大改修が行われていました。
またしても改修が明けたこと事どころか、してたことすら知らなかったので奇跡的に拝むことができたという訳ですね。
大吉で稼いだ運を消費しているねぇ!

厳島神社

奥に見えるのが厳島神社の入口。
料金が300円必要。宝物館も300円で共通券が500円って感じ。
宮島には弥山(みせん)と言う、途中までロープウェイ+30分くらい歩いて登頂ができる山があります。勿論一から歩いても行けるよ。
そっちは行った覚えがない(記憶も定かじゃない子供の頃に連れて行かれたみたいな話を聞かされたようなそうじゃないような感じ)ので、
登っても良かったかなと思ったけど、そう思ったころのは厳島神社を見終わった後。
流石に少なく見積もっても1時間以上はかかるところに行く余裕はなかったので、次回来た時にでも行こうかね。

自己主張の激しい"世界文化遺産"

懐かしさにどうしても惹かれて入っちゃうんよな。

厳島神社
言うまでもないですが、世界遺産に登録されている日本を代表する神社で、ここの大鳥居は日本三大木造鳥居として春日大社氣比神宮とともにカウントされています。
"日本三大大鳥居"で調べたら上のこと差していたり、なんか記事ごとに選ばれてる鳥居がバラバラだったのでこちらで。

創建については、593年(推古天皇元年)にこの地の豪族だった佐伯鞍職(さえきのくらもと)が、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)から社殿造営の神託を受け、創建に至り初代神主となったそうです。
この厳島神社の名称についてはこの市杵島姫命の名前が転じて付けられたとか、元々この島の名前の厳島"神に斎く(いつく = 仕える)島"から来ていて、島(山)そのものが神格化された信仰対象だった(だからこの地に作られた神社の名前も厳島神社となった)説などがあるそうです。

厳島神社も例に漏れずその歴史の中で神仏習合の影響を受けており、市杵島姫命は弁財天と混ざりあっていきます。
弁財天いろんな神様と同一視されすぎだろ。

どっちにしろ神様由来ってことには変わりない感じだけどね。
余談だけど、「推古天皇元年」とはそのまんま”推古天皇が即位した年”になるので、聖徳太子が実在し活躍したとされている年に厳島神社は誕生したということになります。
結びつきは特にないけど、こう「知っている事柄が実は同じ時期に起こっていました」っていうのはロマンというか、群像劇に近い感じを受けて俺は好きなんだよね。

さて、平安時代に入ると平清盛(と清盛をきっかけに平家一門)からの崇敬を受けるようになり、1168年には清盛によって寝殿造りの現在と同程度の広さを持つ社殿に修造されました。
厳島神社には平家が繁栄を願って奉納した「平家納経」の存在が有名ですね。
日本史を勉強していた人は聞いたことがあるんじゃないかな。

その後平家のみならず皇族などからも信仰された結果、都の文化が持ち込まれ益々繁栄していき、平家が滅亡した後もその当時の有力者たちから崇敬されました。
しかしながら1207年と1223年の2度の火災で建物のすべてを焼失しており、今存在する社殿は1240年頃以降に再建されたものになります。

戦国時代になると世の中の不安定さから徐々に衰退していきましたが、毛利元就厳島の戦いで勝利を収めこの地を支配するようになった後、元就が厳島神社を崇敬するようになると再び栄えていきました。
この時、元就も大規模な社殿修復を行っています。

明治時代に入ると、社殿が仏式と判断され神仏分離に則り社殿焼却(いつもの廃仏毀釈)の危機に陥りますが、厳島神社の棚守(今でいう宮司)の直訴によってなんとか社殿の焼却だけは免れた、という歴史が存在します。
※それ以外の仏教色が認められた部分に関しては、造り直しや撤去などが行われた。

解説終わり!
じゃあ中を見て行きまっしょ。

この通路がいいんだよ

綺麗だよねぇ

幼稚かもしれないけれど、海に浮かんでる(ように見える)っていうのがやっぱりいいよな。
なんか特別目に見えて特別な場所に来たって感じがする。
それにしても海がきれいだ。

大鳥居が写る角度から

厳島神社は左から右に抜けるような進路になっています。
境内図はこんな感じ。

厳島神社ホームページより

通ってきたのは東廻廊に当たる部分で、平舞台などがある中央に進んでいく。

通ってきたところ

中央部分

海を望みながら舞楽の奉納をするなんて、本当おとぎ話に出てくるシチュエーションだよね。
あと気持ちよさそう。

記念撮影スポット

平舞台の正面には海に桟橋のように細くせり出した「火焼先(ひたさき)」と呼ばれる場所があり、この延長線上に大鳥居があります。
そのため、ここは撮影スポットとしてはもってこいなので常に長蛇の列ができています。
時代や技術の変化で役割が変わった場所っていうのをわかりやすく実感してちょっとおもろい。

拝殿

あんまり気に留めなかったけど、中に上がれるんだね。
もしかしたら祈祷系で別途申し出るタイプなのかもしれないけど。
このまま西廻廊側に移動します。

西廻廊、それから左に見えるのが"反橋"

別名勅使橋とも言うらしい。
使用用途がわかりやすすぎる。

西廻廊の様子

西廻廊側からの反橋

能舞台

能舞台毛利元就が寄進したもの。
厳島神社には先の反橋を含め14の重要文化財が存在しますが、この能舞台もその一つになります。
この能舞台は1680年に再建されたものになります。それでも十分古いよね。

この先は出口なのでまっすぐ。
ちなみに道中おみくじが引けたのでトライしましたが、残念ながら大吉ではなかったので、連続大吉記録は途絶えてしまいました。
それでも吉が出たので、ラッキーには違いないですね。

出口を出たとこ

この後の予定、といか回る場所は全く決めていなかったので適当に散策。

厳島神社出口前にある大願寺

厳島神社に対して神仏分離の動きがあった時に、向こうで祀られていた弁財天がこちらに迎えられて祀られているみたいです。
よかったね。

ご立派な角をお持ちのようで。

中々珍しい。。。というか人にけがをさせないように切り落とされているところしか見ないから、ちょっと意外だった。
それはそうと、この角はでかい方なのだろうか。わからん。

豊国神社

通称"千畳閣"。
畳857枚分の広さがあることからこの通称がつけられたっぽいです。
ここも仏像が祀られていましたが神仏分離の際にこちらも大願寺へと迎えられました。
100円くらいだったかな。料金がかかりそうだったので、パス。
別にそこまでして入らなくてもいいかなって思ってしまった。

五重塔

豊国神社も五重塔も勿論重要文化財に含まれています。
こんな感じでふらふらと見て回りながら時間を潰しました。
ついでにお土産も買う時間にも充てました。
買ったのは勿論もみじ饅頭。それ以外に選択肢なんかないよ。
ついでに自分で食す用のもみじ饅頭も買ってしまった。

あんまり自分向けに何か買うことはしないんだけど、
最近は自分に甘くなったことが増えた気がする。

本島へ帰還の時間。

買い物を済ませてフェリー乗り場で時間を待つ。
ちょっとの時間だったけど懐かしさもあって楽しかった。またいつか。

帰る前にちょっと寄り道

少しだけ時間に余裕があるからフェリーターミナルの散策もして行こうね。
ご飯ちゃんと食べてなかったから何か昼飯にしようかと思ったけど、帰りの列車の時間まで1時間ないんだよね。
今からオーダーして食べて駅まで行く、を1時間でこなさなきゃいけないんだけど、なんかどこのお店もご飯が出てくるまで時間がかかりそうな感じ。

軽めで何かないかなぁと見回っていたところ揚げもみじを売っているお店を発見。
揚げもみじとは、(串に刺した)もみじ饅頭に衣をつけて油で揚げたお菓子のこと。
小腹を満たすにはちょうど良さそうなので、君に決めた。

揚げもみじいただきます

こんな感じ

食べた感想はあんドーナツ
サクサクの衣がアツアツのあんを包んで最高でしたー

冗談は置いといて、普通に美味かったです。
揚げもみじは初めて食べたんだけど、こういう形態もありだなぁって感じました。
揚げ物だけど2つ、3つならペロッと行けそう。
小腹満たしには本当ちょうどいいかも。

時間を調節するためにダラダラしながらチマチマ食べてから出発。
ごちそうさまでした。

帰りがけ

フェリーターミナルを出て宮島口駅に向かおうと歩きだした矢先、目の前に
広島電鉄の駅「広電宮島口駅」が。
広島は路面電車が通っており、このフェリーターミナル近くに駅があったのは知ってたけどこんなんだったっけ・・・?

と思って軽く調べると2022年7月に移転開業(といってもちょっとフェリーターミナル側に寄ったくらい)したそう。
今度はこれに乗って来ようかな。

他に寄り道はせず。余裕をもって時間ギリギリよりも一本前の列車で岩国に帰還。

いよいよ〆のお時間

そんな感じで宮島口駅まで戻り、列車で岩国駅まで戻る。
時間は16時過ぎ。
岩国駅からはバスで岩国錦帯橋空港まで行きそこから東京まで戻る予定。
とは言え、岩国錦帯橋空港までのバスが1日6本と少なく、次のバスまで4,50分くらい待つことになるので、コンビニで買い物しつつ時間が来るまで大人しくしておく。
一応時刻表みたいなやつのリンク。

iwakunibus.notion.site

この時間に自分用に買ったもみじ饅頭をもぐもぐ食べてました。
粒あんこしあんのセットと後は抹茶が好きなので、個別に抹茶味を単品で購入。

自分用に買ったもみじ饅頭の一部[抹茶]

島根・山口来たはいいけど会社用のお土産困ってたから、もみじ饅頭はありがたい限りですよ。
インパクトも強いし。とりあえず「宮島行きました」って言えば会話もできるしね。

この後は何事もなく岩国錦帯橋空港まで移動し、そのまま飛行機で東京まで戻ってきて自宅で就寝。

今回の旅は「やりたいけど、別に気が向いたときにやればいいかな」くらいの優先度で企画されていたイベントだったので、正直そこそこ楽しめればいいやーくらいに思っていたんですが、想像の何倍も楽しく充実した旅になったのでかなり満足いくものになりました。

次来るとしても当分先にはなりますが、行き残しもあることだし予定立てて来たいね。
毎回思うことだけど、自走手段あればもっと楽しいんだろうね。
一人旅だとコスパ悪すぎて選択肢から外れるんだけど。
あと長年運転してないの怖すぎる。
まぁあその時は練習してから旅に出ようかね。

そんな感じで今回の旅の話はここまで。
またね。
ちょっと早いけど、メリークリスマス。よいクリスマスを。

ちょっと気に入っているショット