しゅー太の奇譚回想記

興味の赴くままに、風のようにふらふらと

【レビュー/感想】マジックで描く青春ミステリ『午前零時のサンドリヨン』

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今回は右の作品。左は続編。

ティーンズが主人公の本は、本の世界に没頭した際にこちらもそのくらいの年齢のつもりになれるから好きです。

当時をやり直したいという心の表れなのかもしれません。

実際には戻れなくても本を媒体として懐かしんだり、後悔したり、自分の心に働きかけるトリガーになるので、個人的に好きなジャンルになります。

あと登場人物が恋愛してる作品が多いので、ほっこりします(笑)

 

さて、今回紹介するのはこちら

www.tsogen.co.jp

 「午前零時のサンドリヨン

2009年出版なので今から10年も前の作品になります。(というか2009年がもう10年前という事実に驚きを隠せない・・・。)

 

先に言っておきますが、ネタバレはほとんどないと思います。

ミステリでもあるので、気になった場合は実際に購読してみてください。

あとレビュー・感想とは書いてますが、ネタバレを控えながら書くので、がわだけ抜きとった印象になっています。

 

話のあらすじとしては、教室でいつも一人で、物憂げな表情を見せるクールな女の子、「酉乃初」に一目ぼれした「須川くん」はある日姉に連れられ、マジックが見られるレストランバーを訪れる。そこで驚きの光景を目撃する。それはいつもと違う、初めて触れる声や表情でマジックを披露する酉乃さんの姿だった。その日から、学校で起こる不思議な出来事を通して、須川君は酉乃さんと距離を縮められるのだろうか・・・といったものです。

 

ジャンルとしては【ミステリ×青春モノ×(微)恋愛】といったところ。

本作の特徴としては、ミステリを楽しめるのは勿論ですが、どちらかといえば、「なぜ事件(あえて”事件”という表現にするが)が起こったのか」といった原因に由来する登場人物たちの心情の変化や抱えているものに焦点を当て、思春期の少年少女たちに生じやすい葛藤を丁寧に描写しているところにあります。

 

この「高校生の描写」がまた何とも言えないリアリティを感じさせてくれます。

「確かにこの年齢の子たちならそういった考えをするだろうな」と表現にわざとらしさを感じさせずにそう思わせてくれるのがとてもgood。

 

基本的に須川君の一人称を視点に話が構成されており、謎にまつわる情報を集め、(人助け半分、お近づきになりたい気持ち半分の「協力してもらう」という口実で)酉乃さんのところへ持っていく流れになっています。

 

さてここで須川君の紹介をしたいと思います。

彼は「男女ともに仲のいい友達が多い」というこのタイプの小説にしては結構珍しい人物だと思います。そもそも偏見ですが、現実に読書が大好きという高校生は「顔が広い」といえるキャラクターを持ち合わせている人は少ない気がします。。。

ただ、サンドリヨンの世界では文科系の部活(またはそういった活動が好きだという人)が中心に出てくるので、世界観を壊さない設定にしているのかもしれません。繋がりが広ければ話を展開させやすくなりますからね。

話が脱線しました。

須川君の性格ですが、「困っている人をほっとけない」タイプの人間で好感が持てます。最近流行りかどうかは世間事情に疎いのでわかりませんが、無気力・やれやれ系ではないため積極的話の中心へ絡んでいきます。

とは言え、謎を解くのは彼ではないため、同ジャンルの他作品と同様に探偵役は彼に巻き込まれて事件解決という形になります。

まぁ、探偵役で自己完結していたら他の役がいらなくなってしまうので、仕方ないところですね。人間関係を通した心理的成長を描くのには交流は必須ですから。

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よくない


そしてこの須川君は酉乃さんとお近づきになろうとするのですが、意外とヘタレではない。積極的に酉乃さんとお昼を一緒に食べようとするし(流石にみんなのいるところでは誘わない、誘えない)、なんとか会話をしようと話のタネを探して繰り出す。昨今にあまりみない、受け身ではない姿は応援したくもなります。たまに地雷を踏みぬいて酉乃さんを静かに怒らせるのはしょうがない。 

 

ここから少し注意点。

 

本作は、「マジック(手品)」というのが核に据えられているのですが、勘違いしてはいけないのが「必ずしもトリックの種にマジックが使用されているわけではない」という点。使われている話も勿論ありますが、基本的には酉乃が不器用な自分の心を伝える手段として用いられています。全てが『マジックを使って何か事件を起こす話(=酉乃さんがマジックを用いて事件を概要を暴く話)』だと思って本書を読むと「ん?」と感じる箇所が出てくるかもしれません。

 

それから個人的に一番違和感を持った部分がありました。

それは物語初期における須川君の行動です。

須川君がほぼ推理をしないのです。「探偵役は酉乃さんなんでしょ?おかしくないでしょ?」と思われる方も多いと思います。

どういうことかと言うと、須川君は冒頭で酉乃さんに対して「ミステリが好き」と発言しています。

 

高校生くらいであれば、「ミステリ好き」を自称している以上、不思議な事象に遭遇した際には、まずは自分の力で推理し謎を解きにかかるものだと思うのですが、須川君は最初から努力もほぼせず「酉乃さん頼み」だったのがどうにも引っ掛かりました。まぁ、私の「高校生はこういうものじゃないのか?」という価値観の問題でもあるので、「そういう人もいるだろう」で解決する疑問点ではある。あまり細かく気にしなくてもいいのかもしれません。

 

ただ、視点を変えて後半における須川君の成長への布石、「謎を解くこと<酉乃さんと仲良くなること」などを考えるとこの点は納得しやすいと思います。

 

とは言え、「ミステリは好きじゃない」と明言している酉乃さんに話題に困るからってミステリ小説の話や遭遇した謎が不思議(ミステリ好きとして謎を解明したい)だからと手伝ってと言って持ってくるのは悪手じゃないかな、須川君。。。

 

ただ、須川君が見て聞いたものを酉乃さんがまとめて答えへと導く、という形は二人がそろって始めて完成するという「互いの足りない所を補い合うに人間の在り方」を示しているようにも取れます。色んな意味で一つになれるのか、見どころですね。

 

本書は全体で380ページですが短編4つからなっていますので、気張らずに読めると思います。面白いのでぜひ、読んでみてください。 


読み終わったら続編である「ロートケプシェン、こっちにおいで」も手に取りましょう。

あちらはまた構成が少し変わっており、より読みやすく程よいシリアスも楽しめます。

 

今回あまり酉乃さんに触れませんでしたが、彼女の掘り下げが本作の中心になるので、ネタバレになるかもと書くのは控えました。

ただ、最後に少しだけ書こうと思います。

割とネタバレしてると思うので見たくないなあという場合はここでブラウザバックでお願いします。

 

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 酉乃さんは『フェイ(魔法使い)』になりたいのだと言う。しかしそれは彼女の抱える心情の裏返しだ。誰かに必要とされる存在でありたい、そんな思いから魔法で誰かを救いたいと彼女は願う。1度は傷つき、その恐怖から他人とは関われなくなったとしても寂しさからはどうしたって逃れられない。そう、『魔法をかけてくれる存在』を誰より求めているのは酉乃さんに他ならない。

 

さあ、酉乃さんの謎を暴け。

彼女の『フェイ』になれるのは君しかいないのだから。

【レビュー/感想】救いをここに。『劇場版 すみっコぐらし』

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『すみっコぐらし』の絵は著作権があるので、チキって風景写真を貼りました。

12月1日は「映画の日」らしいですね。

1896年に神戸市において日本で初めて映画が上映された11月25日にちなんで制定された記念日とのこと。(11月25日じゃきりが悪いから12月1日になったらしいです。)

この日は全国の映画館で割引などの記念事業が開催されています。

せっかくなのでこれを利用して映画を見ようと思い立ち、いろいろ探しているうちに見たい映画を発見。

 

それがいま巷で噂のこの映画

www.san-x.co.jp

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』

子供向けアニメの映画とのことですが、どうやら大人が見ても面白いらしい。

気になったので、この映画に決定。

さっそく映画を見てきたので、その感想を載せたいと思います。

ネタバレありになるので、ご注意ください。

 

ちなみにこの映画を知るまで「すみっコぐらし」というものを存じませんでしたが、この記事を書くために調べてみると小学生くらいがターゲットになるアニメみたいですね。よく知りもしないけど、めんどくさかったのでほとんど事前情報一切なしでいきましたが、十分すぎるほど楽しめました

 

映画の券は当日劇場で買いましたが、ほとんど満席。「そんなに人気のコンテンツなのか・・・?」と少しビビる。空いてる回を探してなんとかチケットを購入。目的の回より2つも後ろになってしまったが、満席になるくらいだから逆に期待が持てそうだ。

 

上映時間になりシアターに入るとそこには大勢のちびっこが。

小学生もちらほら見えるから結構幅広く愛されているコンテンツなんだなと思うと同時に、「なんか物凄く場違いなところに来てしまったのでは」という恐怖心が心をじわじわ満たしていく。

よくよく見てみると子供の大半が女の子とその保護者。

シアター自体も少し小さいのでなるほど、満席になるはずだ。と冷静に思考しながら、気分はまるでプリキュアおじさん

「お願い通報しないで!」と震えながら座席へ着く。

 

そして映画が始まる。以下映画のあらすじ(公式サイト引用)

ある日すみっコたちは、お気に入りのおみせ「喫茶すみっコ」の地下室で、古くなった一冊のとびだす絵本をみつける。
絵本を眺めていると、突然しかけが動き出し、絵本に吸い込まれてしまうすみっコたち。
絵本の世界で出会ったのは、どこからきたのか、自分がだれなのかもわからない、ひとりぼっちのひよこ・・・?
「このコのおうちをさがそう!」新しいなかまのために、すみっコたちはひとはだ脱ぐことに。
絵本の世界をめぐる旅の、はじまりはじまり。

映画の冒頭で各キャラや世界観の説明が入る親切設計なので、初見でも安心。

ガンダムOOみたいに置いてけぼりにならないよ!(当たり前) 

あと観客が子供ばかりなので昨今話題になっている、スマートフォンを上映中にチェックするような人間はおらずマナーのいい観客ばかりなので、快適に映画が見れます。

みんな子供を見習え。子供でもいい悪いはちゃんと判断できるんだぞ。

 

まあ、まず見終わって最初に出た感想は、

 

遠慮するな、対象年齢何歳か言ってみろ。

というものと

ハッピーエンド・・・?

の二つ。

 

絵本の中に吸い込まれてしまったすみっコたちは、迷子のひよこと出会い、ひよこのおうちを見つけるためにいろんな物語の登場人物にあてがわれながら様々な絵本の中の世界(マッチ売りの少女、人魚姫、赤ずきんなど)を冒険する。

お話自体はほのぼのしており、緩い感じに進んでいくが、一向にひよこの居場所が見つからない。

 

それもそのはず、ひよこはその本の白紙のページに描かれた、ただの落書きに過ぎなかったからだ

その白紙のページにはそのひよこ以外は存在せず、ずっと一人でさみしくなったひよこは仲間を探すための旅に出たのだ。

 

しかし、ひよこは「どこからきたのか」といった自分のことは何も覚えておらず「仲間を見つける」ということだけを覚えていたところ、絵本の外からやってきたすみっコたちと遭遇し仲間だと認識する(おそらく共に「本来の絵本にとって異質な存在」なため)。

そしてすみっコたちはいろんな世界(ページ)を巡りながらもようやく最後のページ「白紙」に到着し、ひよこはすべてを思い出す。

冒頭とこの時ひよこの体にノイズがかかる描写はなんとも言えない重さを感じさせる。

確かに「ひよこが出てくるメジャーな童話なんてあったか?」と思いながら鑑賞していたが、

居場所なんてものは最初からなかった

なんていう衝撃の展開に思わず息が詰まる。

 

ひよこの話を聞いて、これまで一緒に過ごしてきたすみっコたちは「(絵本の外へ出て)一緒に暮らそう」と提案する。独りぼっちだったひよこはとうとう本当の仲間を見つけて、絵本を飛び出しみんなで仲良く暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

 

なんて言うとでも思ったか?

 

外に出られる穴を見つけたがそれは遥か上空。

すみっコたちとひよこは他の物語の世界から持ってきた材料で、即席の塔を作っていく。そして、最後にひよこが頂上に台を置いて塔が完成し、穴に触れるが何故かはじかれる。そう、あくまで絵本に書かれた存在であるひよこは絵本の外に出られないのである

 

すみっコたちと一緒に暮らせることを希望にして、一生懸命塔を建設していたひよこの心情を思うと心が張り裂けそうになる。

 

どうあがいても出られない現実を前にひよこは悟る。

そしてすみっコたちが現実世界に帰る姿をひよこはただ、塔の下から眺める。

すみっコたちもひよこが外の世界に出られないことを知るが、どうしても割り切れない。しかし、現実世界への穴は次第に小さくなっていく。

 

ひよこは悲しそうに手を振り、すみっコたちもまた現実を受け入れ穴から絵本の世界を脱出する。外に出たすみっコたちが見たものは、白紙のページに一羽だけ描かれている落書きのひよこ。

 

すみっコたちは現実世界に無事帰り、迷子のひよこも元居た場所に戻れてよかったね!

 

んなわけあるか。

 

一応最後にはすみっコたちが白紙のページにひよこの仲間やおうちをつけたして、にぎやかにする様子が描かれてる。が、それにしても、完全なハッピーエンドではないですよね?すみっコたちが基本ネガティブな性格をしているということは、会社の後輩からは聞いていたが、ネガティブのベクトルが違うだろ

 

最初の方は緩くてかわいいお話が展開されていたが、終盤になるにつれて不安な影が濃くなっていく。特に中盤で一足先に元の世界に戻るすみっコが現れるのだが、身に着けていた絵本の世界のお花が穴にはじかれる描写があり、伏線も綺麗に張られており感心した。

 

とは言え、ひよこはひよこの世界(白紙のページ)で生きていくしかなく、たまたまとは言え外の世界からやって来たすみっコたちと出会えたことで、白紙をにぎやかにしてもらえたのは不幸中の幸いと言えるだろう。

 

結末を要約すると

 

自分の居場所と仲間を探しをしていたひよこは、決して一緒にはなれない仲間と別れ、その仲間たちに居場所とひよこ仲間を与えてもらう

 

という、とても「解決してよかったね!」なんて言えない結末となっている(子供向けの話を曲解しすぎている節は自覚している)。

 

映画が終わった後、「絵本から出て『みんな仲良く暮らしましたとさ』じゃ駄目だったんですかね・・・?」という思いがあったが、何か意図があるのだろうか。

個人的には、

「どんなに嫌でも現実を受け入れる強さ」を子供たちに覚えてほしかったのではないかと思う。

この先、生きていく中で絵本の中みたいに幸せなことばかりではなく、辛いことや認めたくないことに遭遇する。絵本とすみっコたちが暮らしていた世界を決して相いれないものとすることで、絵本みたいな世界はあくまで絵本の中だけ。マイナスなこともこの世の中にはあるけれど、それを乗り越えなければならないことが必ず来るということを作品として描いているような気がする。

 

最終的な感想としては、とても良く出来てる映画。

ただ、終盤まで基本単調な話が続くので、飽き性にはつらいか。

とは言え時間も広告を除いて1時間くらいなので、ちょうどいい時間だと思う。スマホを見るのが我慢できない若者もこれなら大丈夫(くどい)。

 

問題はイオンシネマでしか上映していないという点。

他の劇場でも公開すれば気軽に見られるだろうに。場所が限定されるのは少しもったいない気もするが、こればかりは仕方ないか。

 

みなさんもぜひ公開が終わってしまう前に見に行かれてはいかがだろうか。

心が癒されるかはあなた次第だが、考えるべきことが生まれるかもしれない。

「日常の謎」の魅力に惹かれて

読書のジャンルには様々あるが、個人的な感覚として「ミステリ」は比較的読みやすいジャンルだと思う。

 

謎が提示され、解決のために登場人物が奔走し、謎を解明する。一定の流れがありそれを辿るように読むため、どういう動きをしているのかがわかるためという理由である。

勿論、登場人物が集めた情報を基に読者が結論を推測するというのも楽しみ方の一つであり、没頭する人も多いだろう。ただ、この読み方は少々疲れてしまうだろう。(解明の段階で新たな情報が提示されることも多々あるためそれまでの独自の推理が水泡に帰すこともある。)

答え合わせができるのも醍醐味ではあるが。

 

なんにせよ「これからどうなるんだ!?」と未知の展開に心的負担を抑えられるのがある種のメリットであると思う。

冒険譚など、先の展開にはらはらどきどきしながら読みたいもの数多くあるが、本を手に取った時の心境次第によっては、無感情に本を読みたい時などもあるだろう。そういった時に読む本として一つの選択肢として「ミステリ」をオススメする。

 

さて、そんなミステリの中でも「日常の謎」というジャンルを今回取り上げたい。

日常の謎」とは日常生活の中において、ある時ふと生じた疑問を取り上げ、その謎を解明するという形式をおる作品である。

取り扱う謎は、ほとんどが犯罪などではなく、すべてではないが例えば、「なんであの子はあのお店にいたのか」「教室から椅子が一つなくなったのはどうしてか」などのような『ほんとどの人が気にも留めないけれど、確かに不思議だ』といったような謎を取り上げる。

場合によっては犯罪も取り扱っている話もあるが、比較的ライトな話題であることが多いため、気軽に楽しめるのが魅力である。(その話の結論として重くなってしまうことはある。謎事態に重みがないものが多いという意味である。)

また、取り扱う謎が些細なものであるため、長編には向かず、基本短編集という形をとる。これも読みやすさに繋がってくる。

また、その気質から青春(学園)モノとの相性がよく、転じて(露骨かどうかはさておいて)恋愛要素を兼ね備える作品もある。また、時間が進むにつれ登場人物たちの心理を掘り下げることも多く、人間的な成長が描かれることがしばしばある。

このジャンルの有名な作品だと米澤穂信の「氷菓」などがあげられるだろう。

www.kadokawa.co.jp

上記の説明から察せるとは思うが、ターゲットとしてはティーンズ向け(つまり本自体はライトノベルだ)である。しかし、謎のギミックは本格ミステリにも引けを取らないものも多く、どの年代が読んでも十分楽しめるだろう。そもそも主人公が高校生くらいの年齢ではない場合もある。

 

では、日常の謎の魅力とは何か。それは親近感・再現性である。

ミステリでは「殺人」がよくでてくるが、果たしてどの程度の読者が実際に体験または遭遇したことがあるだろうか。結果としてそれは「読者のこれまでの経験から想像された事件」であり、登場人物たちの行動原理に対する介入も「そういう状況なら多分こうなんだろうな」と考えられたものになってしまう。

 

一方、日常の謎ではその性質上、取り扱うものが「身近にあるもの」であることが多い(例にも挙げた教室の椅子や他にもその人物の境遇など)。普段から慣れ親しんだものが話題の中心に持ち上げられていると言える。また、先にも記述したが、高校生くらいの人物たちが登場人物であることが多く、その心理を描かれるものが多い。そして読者にターゲティングされているのがティーンズである以上、その読者は思春期を経験中か経験済みである人間がほとんどであろう。そのような作品と読者の関係がある故に、登場人物たちを取り巻く環境から生じる心の痛みや考え方の変化といったものに対して、自分の内側にもある何かを感じ取ることができるだろう。

 

つまり、多感な思春期を理解しているため、ほとんどの読者は作中の人物に感情移入しやすく、その幼稚さやある種の経験を通して発展した心の成長といったものに理解をしやすい(と私は思う)のである。

 

自分の外側にあるもの・自分の内側にあるもの、両者が掛け合わさることでより強い親近感を作品から感じ取るだけでなく、「確かに高校生くらいの年だとこんな感じだよな(だったな)」といった当時を振り返る再現性が手に入る。

 

これは言い換えるなら「身内ノリ」に近い面白さであると表現できる。

「身内ノリ」とは、大雑把な表現をしてしまえば「普段から親しみ過ぎていない自分(達)が知っている事柄を再確認する」行為であるが、これを万人が共通して得られるのが「日常の謎」の恐ろしいところであり、素晴らしいところだと思う。

 

さて、本来はこのジャンルについての説明として少々触れて、その後ある作品をレビューしたかったのがここまで長くなってしまった。長々と記述してしまったが、それだけ魅力を持つジャンルであると理解いただければ幸いだ。

 

手に取る方が増えることを願いながら、今回は筆を置く。

鉄道日本一周-<四国+α編>⑦ まとめ

こんにちは、しゅー太です。

 

少し時間が空いてしまいましたが、総括をしていきたいと思います。

いつもの反省会です。

 

基本的には18きっぷで日本を巡っていましたが、出発したのがGWということもあり特急込みでの旅となりました。

18きっぷが使用可能となる期間まで待てば良かったのではという考えもありますが、夏休みの長期休暇を使って今年のうちに北海道に行っておきたかったという私情がありました。

所属している会社の雰囲気的に

①いつ1週間休めなくなるかわからない

②一週間休むといい顔をされない

というものがあったので、強行できるうちに北海道回ろうと計画して、「じゃあ、四国の方も回れるうちに行かないとやばいよな」となりGWに出ることになりました。

(会社としても段々変わろうとはしているとのことですが、現実問題仕事の忙しさなど鑑みても「とりあえず休ませればいいんだろ」で解決する物でもないので時間はかかりそうです)

 

幸いにも今年のGWは10連休が確約されていましたので、会社の目を気にする必要もなかったのも大きかったです。(通常のGWなら中日の平日はに出勤となるので。)

 

そんなわけで、出発したわけですが、大きく2つほど甘さというか過ちがありました。

1つ目が、自分だけではなくみんな休みであるという事実を甘く見ていたこと

今までは平日に各地へ出ていたので、混雑などそこまで気にしていなかったので、「土日と同じくらいだろ」「10連休もあるんだからみんな地方からいなくなっているだろ」という都合のいい見通しを立てていたことによって、各観光地で大混雑に遭遇してしまいました。結果として移動時間に比べて観光時間といったリターンが少ない旅になってしまったのは残念と言う他ありません。

 

2つ目が、体調管理の雑さ

基本的に5泊以上をデフォルトとしているので、世間一般の旅行に比べたら長丁場になります。そこで大事になってくるのが体力回復といった体調管理になるのですが、今回は食事・睡眠ともに最悪だったといっても過言ではありません。

食事に関しては、移動時間などで菓子パンやカロリーメイト、野菜ジュースなどを摂取し、たんぱく質やビタミンなどを獲得するまともな食事は2日に1度程度でした。また、睡眠については、宿泊先はネカフェが基本で熟睡とは程遠い環境におりました。また、「せっかくネカフェに泊ったのだからマンガ読まないと損だろ」という謎の貧乏性が顔を出し、少ない睡眠時間をさらに削るという失態を犯しています。

結果として、九州にたどり着いた段階で熱を出し、旅の中断・帰宅という結果となりました。

また大勢の人が集まるという環境に行くにもかかわらず風邪対策などを怠り無策のまま訪問する無謀さも兼ね備えていました。(今年のGWはまだインフルなどが見られた)

 

このような事態から、北海道を一周する際は上記の反省を生かし宿泊は基本ホテル、食事も最低でも弁当を基本とする方針を取りました。当たり前ですね。

 

ただ、これまで旅をしてきた際も基本的には四国を周った時とそれほど条件が大きく変わっておらず、「今までも行けたから、今回も同じで大丈夫だろう」という考えがありました。これは偏に「体力の低下」に他ならないと思われます。学生時代と同じような無茶はもうできないということでしょう。今後の旅の仕方をより見直す必要がありそうです。

 

閑話休題

 

今回の旅は一通り一周することを優先したので、都合によって訪れたがその場所には行けなかった場所を含め行きたい場所が多くありました。例えば、

・和歌山の熊野本宮大社

・香川の丸亀城

・徳島の鳴門海峡大歩危(かずら橋)

・高知の桂浜、四万十川

・愛媛の道後温泉

・山口の錦帯橋

ざっと書き出すだけでもこれだけ。

 

「これはもう一度訪れるしかないよなぁ!」と一人で興奮しながら反省しているところでございます。

実際次に行く口実が残っている方が、行きやすいのはある。したいことないのに行く気にはなれないですからね。

 

さて今回のルートを最後に掲載します。

こういう自分の足跡的なものを見るのが好きなんですが、みなさんはどうですかね?

 

次回からの日本一周記事は、北陸一周のことを書いていきます。

その間に別のを挟むかもしれませんが。

 

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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また、藤の見られる時期に訪れたい

 

台風19号の影響にビビりながら京都を観光 ④(泉涌寺とかとか)

こんにちは、しゅー太です。

 

11月に入って一気に冷えましたね。

この時期が地味に服装に困る気がするのは私だけ?

 

[2日目:10月11日(金)]

起床は9時。

チェックアウトの限界時間までだらだらする。

今日の行き先は昨日お酒を飲みながら決めた。

所要時間がどれくらいかかるかは知らないけど、まぁ他にしたいこともないので、のんびり向かうことにする。

 

チェックアウト後はひとまず京都駅へ向かう。

今日の行き先は「泉涌寺

泉涌寺仁和寺と同じように皇室ゆかりの寺院で、名前の由来は寺地の一角から清水が涌き出たことによるとのこと。この泉は今も枯れていないそう。

 

京都駅からは奈良線を使い、東福寺駅で下車する。

しかし、東福寺駅からは歩いて20分ほどかかる(近くまでバスは通ってない)ので、少しばかりアクセスが悪い。あと若干の上り道となる。

 

実はまだ東福寺に行ったことがないので寄ることも考えたが、次に行くとき楽しみに残しておく。(流石に京都行き過ぎて、そろそろ行きたいと思う場所がなくなってきた。)

 

平日だったこともあり、道中同じ方向に向かう人を見なかったし、到着してからも数人しかいなかった。(何かのテレビのクルーはいた。)

 

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泉涌寺 大門。

拝観料は500円で、奥に進むと特別拝観の区域があり、別途300円かかります。

今回は行きませんでした。(特別見たいわけでもなかったので・・・)

 

泉涌寺を見て回る前に寄り道というか、ぜひ来たかった場所へ向かう。

 

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泉涌寺別院 雲龍寺

ここはに「悟りの窓」がある。

丸い形をしており、独特な雰囲気を持って風景を切り取る。

秋には紅葉を覗かせ、人々を魅了する。

「京都でフォトジェニック」を気にされた方であれば、おそらく一度は目にしたかと思います。

 

今は紅葉にはまだ早く且つ平日なのでチャンスだと思い、今回訪れる決め手となった。

 

拝観料は泉涌寺とは別で400円支払う必要がある。

ただ、別に泉涌寺を経由する必要はなく、雲龍寺だけ訪れることも可能です。

 

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紅葉の時期は見ごたえのある景色を望むことができるだろうことを伺わせる。

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蓮華の間。ある角度から見ると四角く切り取られたガラス越しに異なった景色を覗かせる。

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悟りの間

 悟りの間。これでピンと来た方もいるんじゃないですかね。

今風でいうなら「エモい」。

ここでしか見れないので、時間を作ってぜひ行って見てください。

景色を限定し、映し出す。窓からのぞく風景には写真とはまた別の魅力があります。

個人的には当時の人たちがここからどんな世界を見ていたのか気になります。

残念ながら僕には思いを馳せて想像する程度しかできませんが、一方でこの場所が残り続けたとしたら、数百年後の人達も、もしかしたら同じように感じるのだろうか・・・。

そんなことを考えながらしばし休憩も兼ねて思案する。(この思考に没頭する時間も変わっているとは自分でも思うが好きなんです。)

 

また雲龍寺には通称「走る大黒天尊像」が安置されています。写真は忘れた(いつもの)。顔も微妙に険しく、大きな袋を背負い、今にも駆けだしそうな姿をしています。

ちょっと変わった大黒様を見に行かれるのも一興かと思います。

 

十分楽しんだところで、泉涌寺へ戻る。

 

泉涌寺の大門から入るとそのまま少し長い下り坂になる。遮るものは一切なく幅がかなり広いため、正面奥に仏殿が顔を覗かせる。

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ご立派ァ!

中の写真撮影は禁止なので口頭での説明となりますが、阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊像が安置されています。また、本来の建物自体は応仁の乱で焼失しており、今現在あるのは1668年に将軍4代目である徳川家綱によって再建されたものになります。再建されたものでも十分古いので、感動しました(小並感)。

あと天井には雲竜図があります。狩野探幽作。

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 続いて泉涌水屋形。

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屋形の中に泉がある。

冒頭でも話した、泉涌寺の名前の由来となった泉。

泉を覆う屋形は再建された仏殿と同じ時期に作られたもの。

 

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舎利殿

非公開。そのため中は見ることができません。

仏牙舎利(釈迦の歯)が安置されている場所です。釈迦の歯って見たことないのですが、どんな感じなんでかね。一度実物を見てみたいです。

こちらにも天井に竜図があるらしいです。こちらの作者は狩野山雪

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仏殿と舎利殿のツーショット

 この他には楊貴妃観音像という珍しい観音様を見ることができます。


特別拝観なしで見られるのはこれだけなので、満喫した後撤退。

雲龍寺と合わせて1.5時間あれば十分見て回れます。

 

この後どうするかなぁと思いながら東福寺駅までの道を歩いている最中に「今熊野観音寺」の文字が目に入る。まぁ、時間もあるのでと考え寄り道をする。

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閑静な感じ。なかなか良い。


真っ直ぐ住んでいくと階段が現れるので、登る。

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子護大師像

観音寺を開創されたのは弘法大師で、その弘法大師が子供を大切に守っている像になります。

子供は宝というのは今も昔も変わらない、真理だと思う。

なので、今熊野観音寺では子供の健康や安全、学業といったさまざまなことを祈願することができます。

じゃあ、この場所は子供関連の祈願しかできないのかと言われるとそうではなく、大師堂(弘法大師を祀っているお堂)の前には「ぼけ封じ観音」と呼ばれる観音様がおり、心身のぼけを取り除いてくれるそうです。このようにボケ防止の祈願や智恵を授かりたいといった祈願も可能となっています。

 

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本堂

どうやら少し高台にある奥の赤い塔までいけるみたいなのでそっちまで行ってみる。

最初向かう道がわからなくてうろうろしてたのは内緒

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医聖堂。平安様式の多宝堂。

医と宗教が手を取り合い人類が明るく健康に過ごせるようにと祈願され建てられました。平成28(2016)年に丹塗りの塗り替えが行われ、再び色鮮やかな朱色を見せるようになりました。

実際間近で見ましたが、「最近塗り替えたな」というのが感じられるくらいには綺麗にされていました。

 

ただ登ってここに着くまで時間はかからないのですが、足元が結構きつい。

整備されてないので地面から石がむき出しになっていたりして歩きにくい、ぬかるみが多少あったり、雑草そのまま。登れるかどうかは結構その人の許容範囲次第といった感じですね。(登るほどのメリットが少ないので諦める方に倒れる人も多そう。)

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こんな感じの道。道沿いにはお地蔵さんの社が無数に続くため不気味さもある。

滞在時間は30分もなく、散策もそこそこに退散。

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そして再び東福寺駅まで向かう道程を再開。そして行きとは別の道で歩いてきたため、初めて入口となる門と遭遇する。

今回は計3か所ほどしか見ておりませんが、他にもいろいろと見て回れる場所があるので、時間を使えばより充実した散策になるかと思います。

 

さて時間はあったのにここで何故か京都駅を目指すのですが理由は簡単。

帰りの新幹線の切符を購入し損ねていたからです。

まぁ、普通に焦るよね。台風は迫っていておそらく多くの人がぎりぎりかそれより少し前に京都を発つことが予想できるから切符を抑えておくのはマストだったはずなのに・・・。「帰る日の朝買うかぁ」とか思っていた結果忘れてスルーしてこっちきたとか最高にアホ。

 

まず最低でも初日に買っておくのが安パイだと思うんですが何考えているんですかねこの人(辛辣)

 

というわけで急いで京都駅へ。

結論から言えば問題なく買えました。まぁ一人だし、その点を考慮すればまだまだ余裕はあった。焦らず冷静になればよかった感はあるが、最悪の事態にならなかったのでヨシ。

 

とは言え、正直今から行きたい場所はない(あるにはあるが遠い)ので、京都駅周辺で時間を潰して新幹線に乗ってこのあと帰りました。

 

これで何回目になるかわからない京都。

けれど何度訪れても飽きない魅力がここにはあります。

次に来るのは、いつになるか。

それでも1年に一度はまた来たいと思います。

 

おいしい抹茶パフェが待ってるからね。

 

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台風19号の影響にビビりながら京都を観光 ③ (甘味とbarと安井金比羅宮)

こんにちは、しゅー太です。

 

タイトルは「私と小鳥と鈴と」のオマージュ。

学校の授業で触れて何故か耳に残るランキング上位にはランクインすると思う(適当)

 

比叡山からバスで下り、京阪三条で降りたところから。

 

時刻も15時ごろと間食にはいい時間。

というわけで、ひとまず休憩も含めて甘味処を目指す。

目的地は八坂神社近く。つまりは祇園

京阪三条からは歩いて15分くらいなので、大したこともない距離を適当に歩く。

まぁ、来るたびこの辺歩いているからそこまで新鮮味もないんだが。

 

さて、今回行ったのは茶房こいしさん

こちらは「家傳京飴 祇園小石」という和菓子屋さんに併設された喫茶店で、名前の通り飴を中心に販売されているお店です。飴を製造し販売するお店が出すパフェってだけでもう間違いないと断言できる。

場所はこの位置です。

 

以前も一度訪れたことがありますが、その時は季節限定メニューを食べたので、普通の抹茶パフェを食べようかと。

(このブログ立ち上げたときの一番最初の記事に写真載せてるパフェです。)

あと、味が好みだったので別のも食べたかった。

 

ここもブログにするんだから店舗の外観も写真に収めればよかったな。

まぁ検索すればすぐ出るしググって

休みの日に来ると結構待つことになりますが、平日だったためか店内にそこまで人もおらず並ばずに入ることができました。

 

やっぱ旅行するなら平日だよ。

 

入ってひとまずメニューを見る。

まぁ何にするかは決まってるけど、メニューがあったらとりあえず見ちゃうよね。

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画像は祇園小石さんHPの「メニューご紹介」から

なるほど、「恋する檸檬の抹茶パフェ」ねぇ( ^ω^)・・・

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頼んじゃいました♡

右の小瓶は檸檬のソース。お好みでどうぞ。

お味の方はいかほどか?

 

ばり旨い

 

完結にその一言。最初は檸檬と抹茶って実際どうなんだと思っていたが、これはバランスが絶妙。まさしく「檸檬抹茶パフェ」。

檸檬の味が強すぎることなく、見事に支え役として機能している。

そのため単体で見ても「抹茶パフェ」を崩すことなく同居出来ていておいしい。

ソースを適度にかけて、口に含むと最初はほのかに檸檬味、そして段々と抹茶の風味が顔を出す。注文してよかった。

 

注意点としては、ソースをかけすぎるとやはり加減があるので檸檬に浸食されてしまうこと。それからかけたソースが器の下に溜まってしまうので、最後の方は檸檬の味が強くなってしまいがち、という所ですかね。

 

それでも甘すぎず、さっぱりとした味わいの抹茶パフェは初めてだったのでとても楽しく食べることができました。

 

普通の抹茶パフェはまた今度。

 

お会計をしたあとにお土産として飴をいただく。

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注文したのが檸檬抹茶パフェだったからか、飴も檸檬と抹茶がミックスされたものだった。舐めた感想は不思議な感じ。甘さとほろ苦さが同時に来る感じ。おいしかったけど好みは分かれそう。

渡されたときに見た感じ何種類か味がありそうだったので、注文した商品によってお土産を変えてそうですね。

 

飴は勿論、甘味もおいしいのでぜひ立ち寄られてはいかがでしょうか。

 

さて、甘味を堪能したところで次の目的地へ向かいます。

 

歩いて10分しないくらいで到着。

安井金比羅宮です。

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 安井金比羅宮は京都でも有名な縁切り縁結びの名所ですね。

おそらく「縁切り」の方で聞いたことがあるという方が多いと思います。

ネットで検索すると「効果がありすぎて行かない方がいい」といった内容まで散見されるほど。せっかくなのでこの機会にお邪魔させてもらいます。

 

入って一番目を引くのはやはりこれでしょう。

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縁切り縁結び碑。碑と書いて「いし」。おびただしい数の御札が貼り付けられている。

 これをくぐって祈願するようです。後でやりましょう。

一人行動慣れ過ぎて大抵のことは人目を気にせず出来るようになってきたのを褒めてほしい。

 

画面右奥に絵馬が見えると思いますが、そちらにお参りするための本殿があります。碑をくぐる前にまずはお参りですね。

本当は本殿の写真も撮ろうと思ったのですが、カメラを構えようとすると嫌な感じが体中を駆け巡ったので、撮るのを止めました。今までも似たような感じに襲われることがあり、経験的に控えた方がいいことを学んでいるので、ここでは直感を信じます。

 

さて、こういう所にくると必ず見ちゃうのが絵馬。

無粋だとは思いつつも、眺める。

「○○と結婚したい」「○○と会いたい」といったものから、「彼女からストーカーが離れますように」「今の職場から○○がいなくなりますように」といった正しい?縁切りの絵馬も。

すこし切実なものでは「夫のキャバクラ通いがなくなり元に戻りますように」なんてものも。。。

 

ふ~んなんて思ってみていると・・・

「○○が彼女と別れて私と付き合うようになりますように」

「○○の女縁が私以外全部切れますように」

「○○(男)が氏にますように」

なんてものまで。しかもこういう系統の絵馬が結構多い。。。

まぁ、こういった場所なんで女性の絵馬が多いんですが、それにしても毒々しい。

いいよね!この黒い感じ!

なんというかやっぱり女性の方がストレートに吐き出すからほんとすき。

やっぱり人間たまには毒を吸ったり吐いたりして生きていかないとね。

人間、やっぱりエゴが大事(戒め)。

 

よし、お参りも済んだし縁切り縁結び碑をくぐりますかね。

公式HPにもやりかたは書いてありますが、

まずは「形代」というお札を100円以上のお志を納めて貰います。

これは碑の近くに無人の台があるので、箱にお金を入れて自分で紙を抜き取ります。

 

続いてお札に縁を切りたい内容と結びたい内容をそれぞれ書きます。

お札の右側に縁切り内容を、左側に縁結び内容という具合です。

切りたかったり、結びたい縁がない場合は書かなくても大丈夫だそうです。

どちらの面に書くかは指示がなかった気がしますが、裏面が多かったかな。

 

僕自身正直切りたい縁というのがないから何書くか迷うなぁ。でもせっかくだし何かは書きたい・・・。そうだ!

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1+1は2じゃないぞ。1+1で200だ。10倍だぞ10倍!

見たかこれがしゅー太流、ごり押しの術。お願い重ね掛けだァー!

情けないし、字が汚い(小声)

 これはもう効果が目に見える形で現れるのは間違いないでしょ(ニッコリ)

 

心の中の僕「思ったんだけど、旅へ出掛ける度に悪天候がちらつくから、それをやめてと祈願すればよかったのでは・・・?」

主人格のぼく「・・・・・・・・・・」

 

そして祈願のためにくぐるのための待機列へと向かう。

5分くらいで自分の番に。

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いざ行かん、栄光の彼方へ

願い事を書いた形代を持って、願い事を念じながら縁切り縁結び碑をくぐる。

この際にまずは縁切りの方の願い事を念じます。

 

くぐったらまた形代を持った状態で、願い事を念じながら反対側からくぐって表へ戻ってくる。

裏面から戻ってくる際は、縁結びの方の願い事を念じてください。

 

そして終わったら形代を碑のどこかに貼り付けます。

碑の後ろ側にお札に糊をつける台があるのでそちらへ行きます。

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糊はな、幼稚園とかで使っていたタイプの糊なんだ・・・(手が汚れるやつ)

糊をつけて、碑に貼る。これでおしまい。貼る場所は台風も来てることだし、なるべく影響のないところに。つまり他人の貼った形代の下ってことよ!(カス)

これで大丈夫だな。

 

祈願も終わったので、おみくじタイム。

今回は嗜好を変えて、恋みくじにチャレンジ。

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黒い方が普通のおみくじ。茶色い方が恋みくじ。300円也。

普段は引かないがこういうところなので初めて引いてみる。

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こんな感じなんだな。

さてさて中身のほどは。。。

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悪くないのでは?

健康運に若干の不安がありますが、総じてプラスの内容ではないでしょうか!?

(これからの出会いに触れていないことからは目をそらす。)

 

おみくじ等は無理ですが、縁切り縁結び祈願は24時間やれるそうなので、時間を見つけてやってみてはいかがでしょうか。ちなみに日中は混雑するようなので、朝か夕方ごろだとスムーズに祈願できるとのことです。

 

ちなみに安井金比羅宮の鳥居から出たすぐのところの写真。深い意味はないですよ。

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スピード縁結び♡(画面奥が鳥居)

 

このあとはホテルチェックインして、ご飯食べてダラダラして時間を潰す。

そして時刻は20時過ぎ。今日の最終工程にして、この旅であらかじめ決めていたやりたいことリストの最後の場所。

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bar K家さん

隠れ家的なお店で民家が立ち並ぶ中にその入り口はあります。

時間も早め、平日夜ということで自分が来店した時にはお客さんはまだ来ておらず、無事に入ることができました。

(大丈夫だとは思っていたけど人気のお店なので少し心配だった。)

 

中は是非行って見てほしいのですが、扉を開けるとシックな雰囲気漂う空間が広がっています。barはやっぱりこうじゃないとね。

 

この日は若い女性のバーテンダーさんが多かったです。普段からそうなのだろうか。

バーテンさんと話しながら、とりあえずのジントニックを。2杯目には何かおススメはないかと聞いたところ、入荷したばかりのザクロがあるというので、ザクロの果実酒を注文。ザクロのお酒は初めて飲みましたが、とてもおいしかったです。

またチャームとして小型のビスケットに乗ったマスカルポーネをいただきました。

実は僕チーズが苦手なのですが、このマスカルポーネには蜂蜜がかけられていて、マイルドな味わいに仕上がっており大変おいしくいただくことができました。

 

2時間くらいバーテンさんにおススメの場所を聞いたり各々の昔話なんかを話しながらお酒を飲んでこの日は退店。

 

個人的な感想としては、かなり若い人向けのお店な気がします。

人が多く来店する金曜や土曜なんかに来るとまた違った感じになると思います。

barと聞くとやたらと入りづらいイメージがありますが、ぜひ行って見てほしい。お値段はそこそこするけど、空間や思い出を買う場所なので。

 

お店を出たらホテルへ帰宅。

少し飲み足りないので、コンビニでお酒その他を買って一人晩酌。

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こんな日があってもいいよね。適当にテレビ見ながら飲んで風呂入って寝る。

 

明日は泉涌寺に向かいます。

台風19号の影響にビビりながら京都を観光 ② (比叡山続き)

こんにちは、しゅー太です。

前回の続き、比叡山延暦寺の東塔エリアから西塔エリアへ向かいます。

 

バスに乗車すること3分ほどで西塔エリアに到着します。

ちなみに、比叡山内のバス停にはそれぞれWi-Fiが設置されているため、待ち時間などで自由に使うことができます。

ただどうせならバス停だけじゃなくて、バスにも設置してほしかった。

地方とか行くとWi-Fiが付いているバス稚内とかそうだった)があるから、観光客が多い地域ほどそういった設備の発展性が遅れているというのはなんだか不思議な感じ。

 

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バス停近くの坂道を下った先。画面右方向に進むと券売所がある。

券は購入済みのため係の方に券を見せて通過する。

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常行堂・法華堂

通称はにない堂。両堂を繋ぐ渡り廊下に肩を入れ、弁慶が担いだという伝説からついた名前のようです。(義経と出会う前、というかそもそも弁慶は延暦寺の僧だった。)

 

にない堂の内部は非公開のため見学できません。またこの日は中で修行中とのことでした。手前の白い看板にその旨が書いてある。

 

「静かにしてね」と書いてあったのでそれに従いつつ渡り廊下の下をくぐり先へと歩を進める。

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階段下る途中にある何か。雰囲気に惹かれる。

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西塔の本堂、転法輪堂。

渡り廊下の先の階段を降りると静かにたたずんでいるのは、転法輪堂。本尊である釈迦如来にちなみ釈迦堂と言われている。

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鐘楼。この角度好き。

東塔ほど派手ではないが、このひっそりとしている感じが実に心地よかった。

広くもないので20分ほどで見終わる。ゆっくり見ても30分くらいじゃないだろうか。

次のバスまで15分ほどあるので、浄土院という所まで向かうことにする。

浄土院は最長の御廟ですね。

ただ道中の足元は若干安定しなかった。さらに基本上りなので、無理していくところでもない。

若干遠いし。

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こんな感じの道

券売所のところから歩いて10分ないくらいで到着。

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浄土院。中は見学不可。

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浄土院正面の道。おそらく東塔エリアにつながっている。

まぁ「正直来るほどか?」と聞かれれば「行かなくてもいい」と答えますが、中々来れないであろう場所かと思いますので、時間があれば寄られてみては?

 

さて次は横川エリアへ向かうかどうか一旦ここで長考。

というのも台風のせいで午後から天気が崩れるらしい。となると、せっかく高いところに上ったのに綺麗な眺望が見れなくなってしまうかもしれない。

「山頂へ向うか」そう考えながら地図を開いていると「峰道」という場所が目についた。どうやらレストランがあり、その中から琵琶湖を一望できるとのこと。

ちょうどお昼時だし、混雑する前に景色も兼ねてお昼を取ることにし、峰道へ寄り道。

 

そして11:39発のバスで出発し、5分ほどで到着。

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綺麗な外観

お手洗いは建物の中ではなく、赤みがかった屋根の下に地下へのスロープがあり、その先になります。

 

入るとすぐ両脇に食券機が置いてあるので、こちらで券を購入し中で店員さんに渡しましょう。

 

元々琵琶湖を見るためにこのレストランを選んだので、窓際に行こうとしたところ、

なんと団体のお客さんがこの後来るとのことで、かなり座れる場所が制限されるとのこと。とはいえ、ここで食べないとお昼を食べる時間はもう取れないので選択肢は他にない。仕方なしに座る場所を探していると、1テーブルだけ窓際が開いている。

窓と柱の間に設置されており、少し利用しづらそうだ。

とは言えこちらは一人なので特に問題はないのでそこに決めて料理を待つ。

待っている間は景色を楽しむ。

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圧巻

もう少し横が入るレンズがあればよかったのにと後悔。

広大な琵琶湖を一望できる。このレストランの特権だろう。

琵琶湖かぁ、眺めるのは2回目だけど、近くまで行ったことはないからいつかは行きたいね。

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そして、選ばれたのはかつ丼でした。

相変わらずおいしそうに撮れない。食べ物系を撮る練習もしようかな・・・。

 

 ちなみに、建物の写真の画面左奥はデッキになっていて、そこからも一応琵琶湖を望めるのだが、

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うん・・・

こんな感じで、手前の木々がかなり邪魔なので大人しくレストランの中から眺めた方が綺麗です。直で見ると思った以上に木が気になります(クソ寒ギャグ)。

 

30分ほどで食べ終えサクッと出発。

自分の旅は基本食べるところに時間を割かないから、見直してみると余裕がなさそうに見える。実際そうなんだけど。

補足すると平日は12:40分ごろのバスがないので、到着して2本後のバスとなると1時間半後になってしまう。流石にそれだけの時間を使えるほどこの場所に見どころもないので、平日にバスを利用する場合は、しっかりルートの線引きはした方がいいです。

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バカでかい大師像に挨拶してオサラバ!

 

ラストは横川。

西塔エリアから3キロほど離れたエリアで、バスでも西塔からは10分ほどかかります。

第3世天台座主の円仁によって開かれ、本堂にあたる横川中堂は遣唐使船をモデルとした舞台造りとなっています。

そう言われると、いつぞやに平城宮で見た再現遣唐使船に似ているようなそうじゃないような感じ。

 

入口はバス停から少しだけ歩きます。とは言え1分。

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ここから下っていく

西塔と同じで券は共通なので券売所の方に見せて通過。

まずは横川中堂を目指すことになるが5~10分ほど歩く。

このエリアは見る場所はそこまで多くないのだが、エリアが広くその中で点在しているため、結構な距離を歩かされる。

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道路脇にはズラリと絵とその説明文が記載された看板が並んでいる。

これは横川のみならず、東塔・西塔でも見ることができる。勿論記載されている内容は異なる。書いてあることも面白いので、ぜひ比叡山に行った際には確認してほしい。

横川中堂に到着。この辺りは山をトレッキングする人達と合流する地点になっているようです。

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やっぱりこういった建物の朱色は似合うな。

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正面

中には小さい観音様が数多く祀られています。(写真ダメだと思ってたから撮ってないんです・・・)

また、本尊として聖観音菩薩が祀られています。

中はさっと見るだけなら10分もかかりません。

 

この後は恵心堂へと向かう。

恵信堂の名前の由来は、天台宗源信、その方の尊称から来ています。

源信はこの恵心堂にてかの有名な、往生要集等を著したとされています。

源信を雑に説明するなら「浄土教の基礎を作り、あらゆる階級の人々に浸透させたやべー奴」って感じですかね。

 

恵心堂へは横川中堂正面の坂をT字路にぶつかるまで上っていきます。

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横川中堂正面の坂を上った場所。奥が横川中堂方面。

画面がそのT字路で、登りきると鐘楼が見えます。(画面は鐘楼を背にしている)

鐘楼が見えたら右に歩くと5分もしないうちに到着です。写真では左手に進みます。

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思ったより小さいが落ち着いた雰囲気が漂う。

お城とかもそうだけど、「昔の人が何かを思いながら居た」というのが具体的にイメージできる場所は「どんな風に過ごしていたのか」を想像しやすくしてくれるからとてもありがたい。追想するのはこういった場所の醍醐味だよね。

あらゆる場所は過去からの地続きとなっている場所だから、どこでもできるはずなんだけど、深く入り込んだりするのにはやっぱり、そう感じさせてくれる場所って大切だと思う。

 

さて、先ほどのT字路まで戻り今度は逆側の道へ。

この先には四季講堂(元三大師堂)がある。

これも有名なおみくじ発祥の地。勿論ここにもおみくじはある。ただし、ここのおみくじはいわゆる運試し的なものではなく、「人生で困った時(人生の岐路に立っている際)助けにしてもらうための助言の一部」となっています。運を見るのではなく、住職の方が実際におみくじを引く人から話を聞いて、住職がおみくじを引くのです。そしてそのおみくじの結果を説明してくれる形になっています。実際「運試しお断り」の旨の貼り紙もされていました。

 

電話予約必須で、一回1000円

 

気軽にするものではないという訴えが聞こえてきますね。本当に困った際にはお世話になりましょう。

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ここと後をにするが元来た道へは戻らず、奥へと歩を進める。

地図的にはぐるっと回って横川中堂近くに出られるらしい。

 

そちらの方に定光院(じょうこういん)なるものがあるとのことなので、想定ルートから少し外れて寄り道。

横川の定光院は天台宗の寺院として扱われているが、本来は(いや本来も何も)日蓮宗の寺院である。なので、延暦寺内であっても管理は日蓮宗が行っている。不思議だね。

 

さてそこまでの道程ではひたすら長い階段を下ることになる。

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長いし階段の幅が広いからリズムが狂わされて想像以上に体力を使う

階段に突入したくらいで、おそらく孫娘さんとおばあさんのご家族と思われるご一行と遭遇。ちょっとだけ立ち話。他にルートはなくこの階段を登って帰ってくるしかないこと。階段が136段らしいことなどなどを教えてもらう。

最後に「おばあさんから(私はもうへとへとになってしまったけど、)お兄さんはまだ若いから大丈夫よ。頑張って。」とエールをもらう。

 

えぇ、そうですとも。ここに限らず、若くて体力がある自覚のあるうちに日本の色んな所を回りたくて機会があれば旅に出てるんです。行かなきゃ意味がない。

 

ご一行に感謝と別れを告げ、階段を下りていく。

途中蜂に追いかけられ、階段をダッシュで駆け抜けてしまったため、あっという間に到着。

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こちらでは御朱印をいただくことができるということなので、来る意味はあるかと思います。僕は御朱印集めやってないので、貰いませんでしたが。スタンプラリーに見えてあんまそういう気持ちでやりたくない。失礼な気がするし。

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日蓮像と。神々しくて思わず一枚

帰りは勿論あの階段を登って帰りましたが、非常に疲れた。

体感的に何故か那智大社近くの大門坂の道より厳しかった気がする。。。

 

そして階段入口まで戻ったので、そのまま元のルートへ戻る。四季講堂までは戻らずぐるっと回る道を通り横川中堂へと向かう。

以下道中の様子。

 

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元三大師御廟

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雷かはたまた台風か。途中で手折られた木があちこちで散見された。

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横川中堂の裏へと出てきた。

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元三大師堂近くの道から帰ってくるとここで合流できる模様。

一通り楽しんだので下山しようかと思ったが、せっかくだし山頂までバスで行ってみることに。時間もあったしね。

 

13:30に横川バス停を出発。20分ほどで山頂へ。

比叡山頂には、展望台と比叡ロープウェイの山頂駅、それからガーデンミュージアム比叡という庭園美術館と名を打つ施設が存在します。

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入場は別料金

興味はなかったのでスルー。とりあえず景色の見られる場所へ。

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微妙以外の何物でもない。これは峰道に寄って良かったな。

 

というわけで、完全にすることがなくなってしまったので、京都行のバスを待つ。

14:05にバスが来たのでそれに乗り下山。

一度は来てみたかった比叡山。漸く来れたのでこれだけで今回京都に来た意味はあった。

 

さて、バスに乗りながらこの後したいことを探す。結果としては明日の予定を前倒す方向に決めたので、「三条京阪」バス停で降りる。

台風のせいで明日どうなるかわかったもんじゃないから、できるうちにしておきたかった。

 

そして歩いて祇園方面へ。ひとまず甘いものが欲しいかな。

 

続きは③。

 

思ったより記事長くなりそうで困惑している。