しゅー太の奇譚回想記

興味の赴くままに、風のようにふらふらと

台風19号の影響にビビりながら京都を観光 ④(泉涌寺とかとか)

こんにちは、しゅー太です。

 

11月に入って一気に冷えましたね。

この時期が地味に服装に困る気がするのは私だけ?

 

[2日目:10月11日(金)]

起床は9時。

チェックアウトの限界時間までだらだらする。

今日の行き先は昨日お酒を飲みながら決めた。

所要時間がどれくらいかかるかは知らないけど、まぁ他にしたいこともないので、のんびり向かうことにする。

 

チェックアウト後はひとまず京都駅へ向かう。

今日の行き先は「泉涌寺

泉涌寺仁和寺と同じように皇室ゆかりの寺院で、名前の由来は寺地の一角から清水が涌き出たことによるとのこと。この泉は今も枯れていないそう。

 

京都駅からは奈良線を使い、東福寺駅で下車する。

しかし、東福寺駅からは歩いて20分ほどかかる(近くまでバスは通ってない)ので、少しばかりアクセスが悪い。あと若干の上り道となる。

 

実はまだ東福寺に行ったことがないので寄ることも考えたが、次に行くとき楽しみに残しておく。(流石に京都行き過ぎて、そろそろ行きたいと思う場所がなくなってきた。)

 

平日だったこともあり、道中同じ方向に向かう人を見なかったし、到着してからも数人しかいなかった。(何かのテレビのクルーはいた。)

 

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泉涌寺 大門。

拝観料は500円で、奥に進むと特別拝観の区域があり、別途300円かかります。

今回は行きませんでした。(特別見たいわけでもなかったので・・・)

 

泉涌寺を見て回る前に寄り道というか、ぜひ来たかった場所へ向かう。

 

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泉涌寺別院 雲龍寺

ここはに「悟りの窓」がある。

丸い形をしており、独特な雰囲気を持って風景を切り取る。

秋には紅葉を覗かせ、人々を魅了する。

「京都でフォトジェニック」を気にされた方であれば、おそらく一度は目にしたかと思います。

 

今は紅葉にはまだ早く且つ平日なのでチャンスだと思い、今回訪れる決め手となった。

 

拝観料は泉涌寺とは別で400円支払う必要がある。

ただ、別に泉涌寺を経由する必要はなく、雲龍寺だけ訪れることも可能です。

 

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紅葉の時期は見ごたえのある景色を望むことができるだろうことを伺わせる。

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蓮華の間。ある角度から見ると四角く切り取られたガラス越しに異なった景色を覗かせる。

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悟りの間

 悟りの間。これでピンと来た方もいるんじゃないですかね。

今風でいうなら「エモい」。

ここでしか見れないので、時間を作ってぜひ行って見てください。

景色を限定し、映し出す。窓からのぞく風景には写真とはまた別の魅力があります。

個人的には当時の人たちがここからどんな世界を見ていたのか気になります。

残念ながら僕には思いを馳せて想像する程度しかできませんが、一方でこの場所が残り続けたとしたら、数百年後の人達も、もしかしたら同じように感じるのだろうか・・・。

そんなことを考えながらしばし休憩も兼ねて思案する。(この思考に没頭する時間も変わっているとは自分でも思うが好きなんです。)

 

また雲龍寺には通称「走る大黒天尊像」が安置されています。写真は忘れた(いつもの)。顔も微妙に険しく、大きな袋を背負い、今にも駆けだしそうな姿をしています。

ちょっと変わった大黒様を見に行かれるのも一興かと思います。

 

十分楽しんだところで、泉涌寺へ戻る。

 

泉涌寺の大門から入るとそのまま少し長い下り坂になる。遮るものは一切なく幅がかなり広いため、正面奥に仏殿が顔を覗かせる。

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ご立派ァ!

中の写真撮影は禁止なので口頭での説明となりますが、阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊像が安置されています。また、本来の建物自体は応仁の乱で焼失しており、今現在あるのは1668年に将軍4代目である徳川家綱によって再建されたものになります。再建されたものでも十分古いので、感動しました(小並感)。

あと天井には雲竜図があります。狩野探幽作。

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 続いて泉涌水屋形。

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屋形の中に泉がある。

冒頭でも話した、泉涌寺の名前の由来となった泉。

泉を覆う屋形は再建された仏殿と同じ時期に作られたもの。

 

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舎利殿

非公開。そのため中は見ることができません。

仏牙舎利(釈迦の歯)が安置されている場所です。釈迦の歯って見たことないのですが、どんな感じなんでかね。一度実物を見てみたいです。

こちらにも天井に竜図があるらしいです。こちらの作者は狩野山雪

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仏殿と舎利殿のツーショット

 この他には楊貴妃観音像という珍しい観音様を見ることができます。


特別拝観なしで見られるのはこれだけなので、満喫した後撤退。

雲龍寺と合わせて1.5時間あれば十分見て回れます。

 

この後どうするかなぁと思いながら東福寺駅までの道を歩いている最中に「今熊野観音寺」の文字が目に入る。まぁ、時間もあるのでと考え寄り道をする。

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閑静な感じ。なかなか良い。


真っ直ぐ住んでいくと階段が現れるので、登る。

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子護大師像

観音寺を開創されたのは弘法大師で、その弘法大師が子供を大切に守っている像になります。

子供は宝というのは今も昔も変わらない、真理だと思う。

なので、今熊野観音寺では子供の健康や安全、学業といったさまざまなことを祈願することができます。

じゃあ、この場所は子供関連の祈願しかできないのかと言われるとそうではなく、大師堂(弘法大師を祀っているお堂)の前には「ぼけ封じ観音」と呼ばれる観音様がおり、心身のぼけを取り除いてくれるそうです。このようにボケ防止の祈願や智恵を授かりたいといった祈願も可能となっています。

 

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本堂

どうやら少し高台にある奥の赤い塔までいけるみたいなのでそっちまで行ってみる。

最初向かう道がわからなくてうろうろしてたのは内緒

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医聖堂。平安様式の多宝堂。

医と宗教が手を取り合い人類が明るく健康に過ごせるようにと祈願され建てられました。平成28(2016)年に丹塗りの塗り替えが行われ、再び色鮮やかな朱色を見せるようになりました。

実際間近で見ましたが、「最近塗り替えたな」というのが感じられるくらいには綺麗にされていました。

 

ただ登ってここに着くまで時間はかからないのですが、足元が結構きつい。

整備されてないので地面から石がむき出しになっていたりして歩きにくい、ぬかるみが多少あったり、雑草そのまま。登れるかどうかは結構その人の許容範囲次第といった感じですね。(登るほどのメリットが少ないので諦める方に倒れる人も多そう。)

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こんな感じの道。道沿いにはお地蔵さんの社が無数に続くため不気味さもある。

滞在時間は30分もなく、散策もそこそこに退散。

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そして再び東福寺駅まで向かう道程を再開。そして行きとは別の道で歩いてきたため、初めて入口となる門と遭遇する。

今回は計3か所ほどしか見ておりませんが、他にもいろいろと見て回れる場所があるので、時間を使えばより充実した散策になるかと思います。

 

さて時間はあったのにここで何故か京都駅を目指すのですが理由は簡単。

帰りの新幹線の切符を購入し損ねていたからです。

まぁ、普通に焦るよね。台風は迫っていておそらく多くの人がぎりぎりかそれより少し前に京都を発つことが予想できるから切符を抑えておくのはマストだったはずなのに・・・。「帰る日の朝買うかぁ」とか思っていた結果忘れてスルーしてこっちきたとか最高にアホ。

 

まず最低でも初日に買っておくのが安パイだと思うんですが何考えているんですかねこの人(辛辣)

 

というわけで急いで京都駅へ。

結論から言えば問題なく買えました。まぁ一人だし、その点を考慮すればまだまだ余裕はあった。焦らず冷静になればよかった感はあるが、最悪の事態にならなかったのでヨシ。

 

とは言え、正直今から行きたい場所はない(あるにはあるが遠い)ので、京都駅周辺で時間を潰して新幹線に乗ってこのあと帰りました。

 

これで何回目になるかわからない京都。

けれど何度訪れても飽きない魅力がここにはあります。

次に来るのは、いつになるか。

それでも1年に一度はまた来たいと思います。

 

おいしい抹茶パフェが待ってるからね。

 

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